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小学生期8

確か次の日だったと思う


登校したら何やら騒がしい、何かあったのかな?と教室に入った。

そこには机や椅子が無残に散らばっていた


何かが起こってる事は分かったが誰が何をしてるのかまでは人だかりができて見えない


当時の自分は前から2番目でかなり背が低い


そこに数名の教師が教室に流れ込むように入ってその暴れてる人物を捕まえて相手と距離を取らせようとしていた


その時、人と人の隙間から顔が見えた


和樹だった、、しかも顔がめちゃくちゃ腫れてた、


昨日も腫れていたがそんなの比じゃないくらい腫れてた


その距離を取って相手は塚本だった


何もかもを楽観視してた自分からすれば何で和樹が怒ってるのか、なぜ塚本がやられてるのかが分からなかった


思い返せばわかる

これは塚本の親が学校にチクりそれを知った和樹の親が更に暴力を振るってその仕返しを今まさにやっていた、、、そう言う事だった


そのまま和樹はどこかに連れて行かれた、、が何故かそこにいた自分も呼ばれた

そこからは理不尽極まりない一方的な非を認めるまでこの部屋からは出さないぞ!と言われた 


和樹を裏切ることなんてする訳ないしなぜか俺も巻き添い食らった、、、

ただそれはそれで悪い気持ちではなかった

そこからは2人ずっと無口を通し向こうが諦めるまで粘る作戦だった


何時間経過したのだろうか、、どこからか給食の匂いもするそろそろかな、、なんて思いながらもそんな気配はなかった


長く感じる時間だけが過ぎていく、、、、


ガラガラ、、と扉の開く音がした

そこには和樹の両親そして俺の母親がそこには居た。


そして数名の先生が後ろから入ってきた


まずそこに正座させられいる俺たちを見た母親はなぜ子供達は正座なのですか?と、


悪い事をしたら何かしらペナルティは与えるべきでは?みたいな事を言ったと思う


その悪い事の原因を先生方はもちろん理解しての行動だとこちらは理解していいのですよね?

そしてそのこちらだけに非があると言う証拠もあるのですよね?

と、、、どこかその言葉1つ1つが震えてるように聞こえた


少し間を置いて、先方から連絡もあり実際不登校になっている生徒もいますので、、、


それを聞いた母親は今まで聞いた事のないような低い声で先生たちを睨み


その前にうちの子がどのような事をされたか知っているのか?と聞いてるのがわからんのか、、、?


それはそれは怖かった  


杉浦とタコおやじは何も言えずただそこに立ちつくしていた


何もなければこんな問題は起きる事はなく先に手を出したのは先方でしょ!

それをうちの子はただただ耐えていた、そこに手を差し伸べてくれたのが下村くん

ただ行き過ぎた行動だけど小さい子供なりにこの状況を打破するために取ったのでしょう!

それを正座させるとか正気なんですか!?

と、母親は涙を流しながら話し自分達を守ってくれているのを今でも覚えている


これ以上あなた方と話をしても進展がないのでこちらはこちらで話しをします

追って連絡行くと思うので覚悟しておいて下さい。とだけ伝え一緒に帰宅した


少し後になるが和樹の両親は夏休みの時に復縁したらしい


その後しばらくは何もなくまた2人で遊んだりしてた

だけどそんな和樹に違和感を覚えた


・・・またあれから何日経ったのだろうか


母親から明日一緒に学校にいこうね。と、、何か進展があったからのなのだろう


次の日母親と一緒に職員室から校長室に通されよく分からない話をしていた、、俺はただソファに黙ったまま座っていた


話も終わり母親は仕事に行くからそのまま教室に戻りなさい。と言われそのまま教室に向かった


あれ、、?和樹がいない、、トイレでも行ってるんだろうくらいにしか考えてなかった

3時間目の授業が始まっても和樹の姿はなかった


何だろう、、、どことなく不安がよぎる


今日は何もなく放課後を迎えそのまま帰宅した  


次の日に状況が一変する


登校し朝の会が始まるとまずいつもの杉浦ではなく見た事あるけど男の先生が教室に入ってきた  


今日から臨時でこの学級を担当します。と、、、


そしてまた扉が開く、


そこには和樹がいた、、


今度は何やらかしたのかなーなんて思ってたが思いもよらない事を話し出す


急ではありますが本日限りで下村和樹くんはよその学校に転校する事になりました。と、、、


何も考える事ができない、小さいながらも言葉出ない、

その時は何な感情も湧かなかった


ただふとこれからの自分を心配してしまった、、








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