旅立ち(別れ編)4
寒い冬も終わり春風がする3月。
最近はもう卒業式の練習やらで特に行く必要もないと感じた俺は学校をさぼっていた
そんなある日の夜に電話がなった
「はい、もしもし三浦ですが。」
「あのー高木と言いますが直樹くんはご在宅でしょうか?」
(、、、この懐かしい言い方)
「はい。私が三浦直樹です。」
「ふふ、こんばんは」
「はは、こんばんは、、」
「まさか香織が連絡くるとは思っていなかったよ」
「どうしたの?」
「あ、うん。なんかさっき友希と話しをしていたんだけど、、直樹の話になってね」
「うん」
「友希に言われちゃったの、、、、」
「何を??」
「絶対直樹と幸せになってねって、、、」
「はは、なるほどね笑」
「それで何か直樹が大阪に行くって聞いて1度ちゃんと話しすべきだと思って連絡したんだけど」
「確かに香織には俺が大阪に行くって話はしていなかったね」
「でもねこれにはちゃんと理由があるんだよ。」
「聞かせてもらってもいい?」
「香織が知りたいならもちろん話すさ」
「俺は自分の言った事を嘘にしたくないし香織に期待だけさせて待たせるだけ待たせるのはイヤなんだ」
「それに俺は今すぐにでも香織を抱きしめたいと思ってる」
「ただ俺にも考えがあるように香織にも考えた将来があるわけだからそれを蔑ろにしてまで俺の意志を貫き通すのは違うとおもうわけさ」
「俺は香織の意見も尊重したいわけ」
「うん」
「今後の話を沖縄でしたでしょ、覚えてるかな?」
「、、、迎えに行くってやつ?」
「あはは、まぁそれはそうなんだけど今はそこじゃないかな笑」
「香織以外と天然だな笑」
「ちがうよ〜私天然じゃないからねー」
「あーうんうん、分かってるって!」
「そんな香織も可愛いって話しさ」
「それで香織は短大に行って東京で一人暮らしをしながら仕事もやりたいって言ってたでしょ」
「うん、、、そうだね、、」
「でしょ。だからその間の6年は俺に許された時間になるわけさ」
「何で6年なの?」
「だって18歳で高校卒業して短大を20歳か21歳で卒業を想定して2、3年でしょ」
「そこから仕事と生活の両立を安定を目指してやりたい事を続ける為の地盤作りに3年を要すると想定すれば6年でしょ?」
「だから香織を迎えに行くのは23、4になるって言うわけ」
「そんな所まで考えていたなんて思わなかった、、」
「直樹すごいね、、」
「香織、俺は本気なんだよ。」
「何度でも言うけど俺の心と身体は香織、お前をあの頃からずっと求めているんだ」
「香織が俺に応えられないって言うならそれも受け入れるけど」
「そんな事ない。」
「私の心も身体も全て直樹を求めてる!」
「直樹以外なんて考えた事なんかない。」
「そっか、、嬉しいよ香織」
「ただ6年とは言ったけどこれはあくまで最短だと思ってほしい」
「今から俺が入る料理の世界はそんな甘いものではなく実力だけが評価されるんだよ」
「俺はその周りを実力のみで蹴落としてよじ登り東京の店舗に栄転すると言うチケットを取れるんだ」
「悪いがその6年間は連絡は取れないと思ってほしい」
「香織みたいな魅力的に女性だから社会に出れば色んな人が声をかけてくると思う」
「だけどこれだけは必ず約束するよ」
「絶対迎えに行く。長くても30歳になるまでには香織に俺との子供を産んでほしいと思っているから待っていて欲しい。」
「もう、、、まだ結婚もしてないのに、、、」
「いやこれは絶対だから!俺は香織しか見えていない」
「うん、、」
「私もずっと直樹の事しか考えてないもん、、」
「ああ」
「それで香織の親戚の所でなんかトラブルあったって聞いてたけど大丈夫なのか?」
みあーうん、、まあ、、ね、、」
「聞くよ。どうしたのさ」
「うん、、短大には行くだけど奨学金を受けて行くつもりなの、、」
「高校卒業したら1人暮らしする事にしてもうお父さんとはあまり関わりたくないなって思って、、」
「そっか、、それって大変なんじゃないの?」
「そうだね、、、、でもやらないと行けないから頑張るしかないかな!」
「短大ってどこにあるの?」
「1人暮らしする部屋ってどこに借りるのさ?」
「それに都会は家賃が高いって聞くし」
「あ、うん、、短大は都内だね」
「部屋は千葉で都内に近い所で探してるけど、、直樹が言うように家賃が高いから今安い所探してるんだ」
「なるほどね、、、ちなみ探してる物件ってどんくらいするもんなの?」
「うーん、、今も色々見てはいるけど、、月々5万から6万くらいで探してる」
「マジかよ、、俺がガキの頃に住んでた家の2倍かよ、、」
「たけーな、、、」
「それだけならバイトしながらでやっていけるんだけどね」
「そうなの?なら大丈夫って事?」
「あまりお金の話はしたくないんだけど、、、」
「何でよ、大事な事だろ?」
「うん、、何かね部屋を借りる時に敷金と礼金を契約時に払わないと行けなくてそれを今悩んでるの」
「よく分からないから教えてほしいんだけどそのなんとかって言うのはお金を払うって事なの?」
「そしていくらかかるもんなの?」
「うーん、、部屋によるけどだいたい家賃の2ヶ月分づつが相場かな、、」
「だから約30万くらいは必要になるのかな」
「なるほどね。」
「確認したいんだけど香織はもう自分のやりたい事に迷いはないんだよね?」
「うん、そうだね」
「ないと思いたいし信じてるけど確認させて」
「何を、、」
「香織の口から聞きたい」
「俺の事をどう思っているのか」
「そしてどうなりたいのかを」
「何で、、?」
「いいから教えて。」
「、、、直樹と離れてから私も色々あったけど片時も直樹の事を忘れるなんてなかった」
「私の心にはいつも直樹がいる」
「そして直樹が迎えに来てくれるのも私はずっと待ってる、、早く来て欲しいって何度も何度も思ってるよ」
「私は直樹を愛してる」
「ふふ、俺も香織を心から愛してるよ。」
「あのさ急で悪いけど香織って銀行口座持ってる?」
「自分のあれば教えてほしいんだけど」
「え、、、?一応あるけど、、、」
「分かった。今後はその口座を使ってほしいんだけど」
「何で?」
「明日お金振り込むよ。」
「ただこれは出世払いって形だからね」
「いや、いいよ。そんなつもりで話した訳じゃないし」
「聞いた以上俺にできる事はやるよ」
「いいんだよ。香織とは結婚するんだから」
「、、、、、離れていても直樹に頼りっぱなしだなー私」
「別にそれが悪いわけじゃないだろ?」
「誰にでもこんな事はしないし香織だから俺は全力で応えてあげたいんだよ」
「直樹、、ごめんね、、、ありがとう」
「おうよ!」
「それじゃ明日朝いちで振り込むから!」
「それに香織には我慢させてしまうけど俺頑張るから!」
「うん、、、、ありがとう」
「待ってる、、、」
「それじゃね」
「うん」
ガチャ。
お金で解決できる事はお金ですればいいだけの話しだ
それに香織だし何の問題にもならない。
(よし、、あと2週間後には卒業か、、ようやく来たよ)
「久しぶりに明日は学校行ってみるか」
そんな気楽な事を考えて行くとちょっとしたトラブルが起こってしまうのだった、、、、




