旅立ち(準備編)10
三田さんの車に乗り天王寺にあるビジネスホテルにチェックインして部屋に入り荷物を置いた
「三浦くん着替えあるかな?」
「はい、帰りは私服で帰ろうと思っていたので」
「はは、良かった。」
「では着替えて行こうか」
「分かりました」
私服に着替えて歩いて10分くらいの所にある高層ビルに入りエレベーターで上に行き出るとすごくお洒落なレストランだった
ホールの人が三田さんを見た瞬間に挨拶をしてきたのでここが会社の経営すると店舗だと理解した
すぐに席を用意され席に案内された
案内している女性に三田さんが何か話をしていた
2人席に座り話をした
「三浦くんに是非食べてもらいたいのがあってね」
「は、、い、、なんでしょうか、、?」
「はは、そんな畏まらなくていいから!」
「思ったままの感想を聞かせてほしいんだよ」
しばらくするとハンバーグがお皿に盛られて出された
「気にしないで食べて」
「はい。」
見た目はかなり高そうに見える、、しかしひとくち口に入れた時にそこまで美味しくは感じなかった
むしろアプリコットのハンバーグがかなり美味しく感じた
残すのも悪いと思い全部食べた終わった
「、、、、ごちそうさまでした。」
「はは、三浦くんは結構思っている事が顔に出るタイプなんだね笑」
「え、、、そうですか、、なんかすいません、、」
「いやいいんだよ。それで感想を聞かせてもらってもいいかな?」
「はい、、気分わ悪くさせたらすいません。」
、、、、、、、、。
「正直に言うと見た目の割にはあまり美味しいとは感じなかったです」
「ほぉ、、何が足らないと思う」
「そうですね、、脂が甘くないのと何がガス臭く感じます」
「なるほどね。」
「あっちではどうやって調理しているのか教えてもらう事はできるかな?」
「あー、、、、どうなんでしょう、、オーナーに聞かないと自分の判断はできないですね」
「ふふ、私の見る目に間違いはなかった。と確信したよ」
「ありがとう!」
「え、、、いや、、偉そうな事言ってすいません。」
「いやいや君みたいに有望な子を誘えたのはウチとしてもかなり有益だからね!」
「え、、?俺働けるんですか??」
「ん?何を言ってるのかな。」
「三浦くんは私の推薦された時点で採用してるよ」
「えー!そうなんですかー!!」
「あの面接って何だったのですか、、、」
「あはは、言ってはなかったけど私はあまり推薦しないんだよ」
「そんな私が今年は推薦者の候補1人入れたのを社長が珍しいと思ったようで三浦くんを見る為に今年は面接官として参加したってわけさ」
「お、俺ですか?」
「そうだよ!採用されたから言うけど本人はまだ自分の持っている腕がどれだけか分からないと思ってるみたいだけど私から見たら三浦くんの伸び代は計り知れないと感じているんだよ」
「あの時君との縁ができた事は本当に奇跡だと思ったよ」
「3年通った甲斐があったと言うもんだよ」
「こんなに俺の事を評価していてくれているなんて」
「期待に応えられるよう精一杯全力で挑ませてもらいます」
「うん!大いに期待してるよ!!」
「はい!」
こんな過大評価とも言える程の期待を背負わされるプレッシャーは半端ないと感じたけどもう俺の人生は動き出している。
途中下車なんてできるはずもなく前を向いてひたすらやるしかなかった
三田さんとはホテル前で別れ1人天王寺を歩いていた
夜の街も明るいなーなんて思いながらさっき案内してくれた交番に行き無事に面接も終わった事を伝えに行った
律儀な人だと笑いながら言われ後にし周りをウロウロしてこんな所で俺は頑張るのか、、、なんて思って宿泊ホテルに歩いて戻り部屋でテレビを付けていた
!!
「はあ!?なんだよ!めちゃくちゃテレビのチャンネル多いじゃねーかよ!!」
「うわー、、選び放題じゃん、、すげーな、、都会」
カルチャーショックを受けつつ明日の帰りも早い為ベッドに横になり目を閉じて色々考えていた
そんな時からふと小学4年のアレを思い出した
「あ!!そうだよな!大阪に着いた瞬間から俺がどんな事をやって来た奴なんて分からないから普通に周りが歩いていた、、」
「むしろ関心がなく誰も俺なんか見てなかったわ、、」
めちゃくちゃ居心地が良い事に気づいた
あー、、やっぱ俺の選択は間違ってないって確信した瞬間だった!
「よし!明日は帰ってみんなに話をしよう!!」
・・・・・・・・
朝になりそのままチェックアウトして帰りは関空からだったみたいで昨日お世話になった交番に行き方だけ聞いて関空行きの電車に乗り11:00フライトだったけど距離感が分からずかなり早めに関空に着いた
そこで初めて知った事があった
朝のマグドナルドは朝マックと言うのがあってそれしか頼めないと言う事だった
これは田舎あるあるだと思う。
本当にビックリした
人生初めての朝マックを食べ関空でお土産なんかも買って時間を潰しつつ搭乗手続きを終わらせて飛行機に乗り地元に向けて出発した
海広がる関空と大阪の街を空から眺める
今度来る時は俺の地元はここ大阪になるつもりでやってやる!と気合いを入れ帰って行った
地元に帰り空港を見るとぶっちゃけかなりしょぼく見える、、、、
都会ってやっぱすげーなーと改めて思わされた
さて、、高速バスで帰るかと乗り継ぎ乗り継ぎで待ち時間もありつつ帰って自宅に着いたのは夕方だった
「はあー、、、やっと着いたぁ、、、、」
自宅のリビングのソファに倒れるように寝転んだ
・・・・・・・・・・・
「よし!!着替えて部屋でゆっくりしよう!」
荷解きをして部屋着に着替えて部屋に入りタバコに火をつけて明日からの事を考えていた
いや!その前にリュージさんと裕美さんには今日のうちに話をしておこうと思いタバコ吸い終わりすぐに電話した
「はーい。どちらさんですかー?」
「あ、裕美さんです直樹です」
「わー!直樹!!どうしたのー?」
(相変わらず可愛い声だな、、、、)
「あのーリュージさんいますか?」
「今いないよー?」
「そうですが、、あの実は自分昨日大阪に行ってて就職先が決まったのでその連絡をさせてもらいました」
「へーそうなんだー直樹は大阪に行くの?」
「はい、そう決めました。」
「そっかー直樹が決めた事だもんね!!」
「リュージにはウチから伝えておくから!」
「はい。ありがとうございます」
「本当2人には感謝ないです。ありがとうございます」
「あはは!そんな事ないよ!」
「はい!それでは失礼します。」
ガチャ。
(裕美さん可愛いなぁ、、、、、)
「いかんいかん、、よし!明日からまた教習所通って早く免許取るぞ!」
慣れない土地に行ったと言う事もあり今日は早めに寝て明日からまた教習所通いが始まるのだった




