37.結界
私達は不死山の近くで野営することになった。
『聖母よ。こんなとこで野営したら凍死するぞ?』
アトーフェが至極まっとうな意見を言う。
「まあそらわかってるよ」
『ではどうするのだ?』
「見てな」
私はアイテムボックスから複数の薬剤を取り出す。
ビーカーに薬剤を混ぜ入れ、それを持って、大きな円を描くように歩く。
ちょろちょろとビーカーから液体を垂らしながら、ぐるりと一周する。
そして……。
「結界っと」
パァアアアアアアアアアアアアアアア!
野営地を中心に小型の結界が展開される。
『結界なんて張ってどうする……って、これは!』
結界内部はかなり温かい。しかも、吹雪も入ってこなかった。
『なるほど……聖母がキンサイに話していたやつだな』
そのとおり。
結界は、ただ魔物を避けるだけの技術ではない。
結界とは、内側にもう一つの世界を造ること。
その世界は、術者の好きなように構築できる。
「結界内部に冷気と吹雪が入ってこれない、と条件を設定したのさ」
『なるほど、簡易テントのような役割を、結界が担ってるということだな』
「そういうこった」
『見事な結界術だ。さすがだな』
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