33.あつあつ
不死山へ向かう道中。
ドワーフの集落を訪れた。そこも、港の街と同様の状況だった。
魔物のせいで集落はボロボロ。
中に居た連中もボロボロ。
ええい、我慢ならん!
アトーフェとドワーフたちに戦闘を任せ、魔物を追い払う。
そしてその間に結界を張った。
「ありがとうございます、聖母様!」
アトーフェが私を聖母と連呼するせいで、ドワーフたちは私のこと聖母ってよぶようになった。
聖女なんだが。まあ、いいけどさ。
「怪我の治療まで本当にありがとうございます……」
「気にすんな。それより、飯にすんぞ」
集落のドワーフたちは皆ガリガリに痩せていた。
そりゃそうだ。魔物がいて、外に出れないんだからな。
「姐さん。飯を作るったって、ここにゃ料理道具はありませんぜ?」
とジョッパリーが言う。
まあそうなんだが。
「作らんよ。もう作ってある」
にゅっ、と私はアイテムボックスから鍋を取り出す。
「おお! すごい! これはもしや、聖女特典のアイテムボックス!」
集落のドワーフたちが感嘆の声を張り上げる。
ドワーフ連中はこのスキルに、みんな関心があるようだな。
「飯は作って入れてある。しかも! じゃーん!」
ぱかっ、と私は蓋を開ける。
ふわ……と湯気が出てる。
「熱々シチューをお届けだ」
「おお! すごいのじゃ!」
ガンメイジが鍋に顔をツッコミながら言う。火傷するだろうが。
「なるほど、アイテムボックス内は時間が停止している。だから、作った直後の温かい料理を入れておくことで、熱い状態をキープできるのじゃな!」
「そういうこった。ほら、みんな手分けして飯を配るんだよ!」
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