19.ドワーフたちとの出会い
私はドワーフのガンメイジと出会った。
ガンメイジに案内され、私は地下室へとやってきた。
「これは……」
そこには、寒さで凍えてるドワーフたちがいた。
「みな、魔物に地上を追われ、ここで暮らしておったんじゃ……」
なるほどね。
まあ、状況は理解した。いろいろ聞きたいことはある。だが、まあそれよりもだ。
「傾注! 私はマデューカスからきた、皇后セイコ・サイカワだ!」
ドワーフたち全員に聞こえるように、声を張り上げる私。
「マデューカス?」「他国の皇后がどうして……?」
私は嘘偽りなく言う。
「ここに来たのは偶然だが。状況は理解した! 君たちを助けたいと思っている!」
……が。
ドワーフたちが私に向けるのは、疑いのまなざし。
ドワーフは元来人嫌いだ。
加えて、こんな得体の知らない女がきて、助けにきた?
そんな言葉を誰が信じるか……と思ってるのが手に取るようにわかる。
「私はゲータ・ニィガの召喚聖女だ! 見てくれ!」
私はアイテムボックスから、木箱を大量に取り出す。
「!? アイテムボックス?!」「しかもこんなにたくさんの物を収納してるだと……?」「無限アイテムボックスは、召喚者の特権……」「じゃあ、この人は本当に……」
少し、警戒心が薄れてるようだな。
が、もう一押しだ。
「私の作ったこのSSポーションを使えば、君たちの怪我も病気もたちどころに……」
「「「おぉおおおおおおおおおおおおおおおお!」」」
どどどお! とドワーフたちが私の元へとやってきた。
アスベルが前に立ち、彼らから守ってくれる。
「ほ、ほんものか!?」「本物のSS!?」「じゃあ……あんたがSSか!?」
そういや、私(というかSS)って結構有名人なんだっけか。
「あんたら、SSポーション知ってるのかい?」
「そりゃもう!」「物作り好きだからね!」「うーん、すごい本物のSSだ!」
キラキラした目を私に向けてくるドワーフたち。
ん?
「ガンメイジ、あんたはSSポーション見ても何も驚かなかったな?」
「わしは刀鍛冶じゃ。ポーションなんぞ興味ないわい」
ああ、そうかい。
まあ、なんにせよ話が早くて助かる。
「私はSSポーションの作成者にして、聖女セイコ。あんたらを助けるにたりる力を持つ聖女さまだって、わかってくれたかい?」
聖女とはこの世界の救世主、という認識がこの国にもあるようで……。
ドワーフたちは私に頭を下げてきた。
「「「大変失礼いたしました!」」」
「よし。まあいい。とりあえず……だ」
私はぐるりと見回す。
見たところ、軽い凍傷くらいで、大けがを負ってるやつはいないね。
「アスベル。あんたは部下と一緒に、凍傷治療やってな。私は別の作業するよ」
「わかりました。別の作業とは?」
「そりゃおまえ……」
私はドワーフたちを見やる。
長く地下で生活していたせいか、食べ物が不足し、みんな痩せ細っている。
「ご飯の時間だよ!」
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