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1. 四月二十一日:安土帰還

 天正十年四月二十一日。織田“上総介”信長は甲州征伐から安土に凱旋した。

 ただ、安土を発した三月五日の段階で、既に大勢は決していた。家臣の離反が相次いだこともあり、武田勝頼は三月十一日に天目山にて自害。信長が戦場に立つことは無かった。その後、論功行賞を終えると東海道筋を見物しながら戻ってきた。

 信長、この時齢四十九。黒の南蛮甲冑に赤のビロードという出で立ちは、色白で長身の信長によく似合っていた。

 馬上から真っ直ぐ前を見据え、粛々と歩みを進ませる。長年苦しめられてきた武田家を滅ぼしたにも関わらず、その表情は険しい。日ノ本を一つに統一する天下布武の実現が迫り、絶頂期を迎えているはずなのに、何故そのような表情をしていたのだろうか?


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