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どこにいても、大丈夫。
「じゃあ、またね。」と、笑顔で、私は言った。聖也君も、「じゃあな。」とうなずいた。不思議と、寂しさがなくなっていた。離れていても、会えなくても、「この空のどこかで、あなたも頑張っている」って、思うだけで、勇気が湧いくる。元気が、出てくる。私も、頑張ろうと思えるようになった。いろいろあった。お母さんやお父さんに、ひどい事をたくさん言って、傷つけたり、その分 これから大切にしたいと思うし、親孝行しなきゃって思ってる。あの頃、自分でも、よくわからないくらい、感受性が強く、いろいろな事にいちいちぶつかり、許せなくて、全てに絶望して、傷ついたり、泣いたり、怒ったりしていた。お陰で、自分は、一人じゃない、いろいろな大切な人たちが、いつも、居てくれた事に気がついた。私は、いつも、幸せだったんだ。




