表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この空のどこかで~  作者: 七色菜月
22/43

お帰りって、言ってくれる人。

パパとあんなふうに話をしたのは、初めてだった。今日もいつものように電車に乗って、学校に行って来た。ママ、どうしてるかなぁ?「いらっしゃいませ~、あらっ詩穗ちゃんじゃない。お帰り、学校は~どうだった?元気がないねぇ、さては、テストの点が悪かった?先生に呼ばれて、また家に帰りなさいって、お説教されたとか~」凄い想像力、そして実際に起こりそうな事ばかりで、笑ってしまった。駅前の喫茶店のママだ。家を出でてから、毎日のように学校の帰りに行ってたら「いらっしゃい~から、お帰り~」になっいてた。おまけにお客さんが増えると、「詩穗ちゃん、手伝ってくれない?バイト代バッチリあげるから~」だって、まったく上手いんだ。私が、元気ないときは、必ずおかしな事を言って、私を笑わしてくれる。今の私に唯一、毎日「お帰りって」言ってくれる人。私のママとは、大違いだなぁ。ママは、不器用で、まじめで、いつも一生懸命。でも、そんなママが、私は、幼い頃からずっと大好きだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ