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一人で、
「ごめん、言い過ぎた。」聖也くんが、私の頭をなでた。「今日は、ちょっと雨で冷えたから家で風呂入って、家で寝るよ。詩穗も疲れただろ。もう寝ろなぁ~」そう言って、出て行ってしまった。聖也くんに言われた言葉。私が、ママに言ったのと同じだった。ママもさっきの私みたいに、私のことをとても心配していたのかもしれない。なのに私は、ひどい事を言っちゃったなぁ。ママも何も言えないで、泣いてたなぁ。気が付いたら寝ていた。朝、音がして起きた。聖也くんの目覚ましの曲じゃない。私の携帯だった。寝ぼけながら、バックから出して「もしもし?」というと、「詩穗、元気か?」パバだった。




