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一緒にいるのに。
「あれ?」聖也くんが、急に止まった。「どうしたの?」見ると聖也くんの部屋の電気がついていた。聖也くんの部屋は、実家の前にあるプレハブだった。だから私は、聖也くんの家族には、ほとんど会ったことがなかった。でも、お兄さんは、別だった。聖也くんが、あの爆音目覚ましにも起きないときに、「聖也、起きろ仕事に行くぞ。」と朝に何度か起こしに来ていたから。二人兄弟で、同じ会社に行ってるみたいだった。聖也くんが、部屋のドアを開けると三人も男の人が居た。「えっ誰?」私は、心の中で、つぶやいた。




