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涙の向こうで~
毎晩、聖也くんが、パチンコ終わるまで、駅前に居て いつもいる人達と名前も知らないけど仲間みたいになって、話をしたり、近くの喫茶店に行ったりしていた。「詩穗~何か食べようぜ~」振り向くと、聖也くんだった。「今日は、コンビニで、買って、家で食べるか~」と言うので、「うん、いいよ。おにぎり、食べたい。」と私が言うと「おまえ、子供だね~パスタとかサンドイッチとか女子高生は、言うだろ~」と言うので、「いいの、今は、おにぎりが食べたい。」と言うと「詩穗のそういう飾らない素直なところ、いいよな。」と聖也くんに言われて、嬉しかったのに「うるさい、からかわないで。」と言ってしまった。そんな話をしているうちに、コンビニについた。二人で、買い物をしていたら、何だか、付き合ってるみたい。
ちょっと、嬉しくなってきた。 でも、告白されたわけでもないし、やっぱり、私は、聖也くんの彼女じゃないんだよなぁ。




