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今、きっとどこかで~
今夜の降り続くこの雨のように、あの日も雨が降っていた~想い出は、昨日のように~心から溢れ出す。
「もう、こんな家、出て行ってやる。二度と帰ってくるもんか!」バシッンっと勢いよく玄関を閉めた。「もう、勝手にしなさい。」ママの声がした。ママは、私の事なんか何もわかってない。わかろうともしてくれない。口を開けば、忙しい忙しいばかりだ。そんなに忙しいなら、私なんか産まなきゃ 良かったじゃん。バカじゃないの。ママのバカ。大キライ。思いとは、裏腹に目から涙がポロポロ出てきて、止まらない。家を飛び出したは、いいけど、これからどうしょう。彼が、いるわけでもないし、気が付くと、聖也君に電話してた。