表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦えない落ちこぼれは知力で成り上がる  作者: 加藤 成
第2章 学園編入篇
15/90

第14話 1ヶ月後

この国に呼ばれてから1月が経った。

今私たちは毎日の日課になっている鍛錬を終え、国王様たちと一緒に夕食を食べている。アスカ様は居ないけど。



「さて皆の者、日々の鍛錬ご苦労であったーーー」



それから長々と、話ををする国王様。

正直私にとってはどうでもいい。そん事より『彼』が居たところに行きたいのだが。



「ずっと真面目に聞いて偉いね美嘉は。私飽きちゃったよ」



ぼーっとしてたら親友の平瀬香織ヒラセカオリが小声で話しかけてきた。

髪はショートで肌は褐色。スポーツが得意な美少女。



別に真面目に聞いてはいないのだけど…。きっと無表情だったのだろう。



「私もよ。ただ、ぼーっとしてただけ」



本当のことだが本当では無い。矛盾しているけどそんなのどうでもいい。

私はぼーっとしながら、『彼』…瀬戸翔太君のことを考えていた。

このクラスでは今、彼のことは禁句になっている。だから誰も触れようとしないし触れない。



「また考えてたでしょ?『誰』とは言わないけど」



その問いに私は目を見開く。

香織は変に鋭いところがある。私が『彼』のことを考えているときは、毎回と言っていいほど言われる。



そんなに顔に出てるかな私?



思い切って聞いてみると「わかりやすいくらい出てる」と言われた。ポーカーフェイスには自信あったんだけど。



「ーーー聞いているかね聖女様?」



「え、あ、すみません…。聞いてませんでした」



国王様が私に聞いてくる。どうやら無駄話をしてるのがバレたらしい。

なんで私だけと思って隣を盗み見ると、香織が真剣な顔で国王様を見ていた。



こいつ、私が注意された途端、真剣な顔して逃れたな…。よし、後で報復を受けてもらおう。



ちなみに聖女と言うのは私のあだ名?と言うより二つ名らしい。私の回復から因んで付けられたものだ。

正直私はこの二つ名が嫌い。大事な人1人助けられないで何が聖女なのだろうか。



「ではもう一度説明する。君達にはこれから3日後、娘のミーアが通っている魔法学園に通ってもらうことになった。クラスは皆同じSクラス。立場としては特待生ということになっている。必要なものはこちらで揃えるので気にしなくていい。ただ寮生活となる為、明日からは鍛錬を無しとし、個人的に必要だと思うものを集めてくれ。お金は気にしなくていい、全てこちらが出す。以上だ。何か聞きたいことはあるかね?ーーーよし。では今日はゆっくり休んでくれ」



国王様が退出した、途端みんなが騒ぎ出した。どうやら鍛錬が休みなのが嬉しいらしい。

強くなると決めた私は不満でしか無いが…。

そんな事より『彼』の元に行かなければ。



私は気付かれないように、静かに食堂を後にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ