烈々
いつか君はこう口にしたね
弱い奴らは吐き気がすると
僕はなにかを言おうとしたんだ
だけど僕は何も言えなかった
君はあれ以来 僕を無視した
僕の弱さを見抜いたように
あれから20年の月日が経った
目まぐるしく季節が入れ替わる
家族ができ子供ができた
僕は植木の水やりをしてた
僕は君に言いたかった言葉を
思いだしたよ
彼らが僕たちに何をしたんだよ
愛とか平和とか真顔で言う
俺はそんな奴らが嫌いだった
地べたをはいつくばるような暮らし
神なんているかと思ってた
精神疾患になり 入院生活
深夜タバコを吸っていた俺に
女が話しかけてきた
たわいもない会話
弱い奴は吐き気がする
俺は昔そう言った
タバコが吸い終わり席を立とうとしたとき
女が言ったあたし友達1人もいなかった