表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ななしの国の物語 短編

作者: BOO

最初に書いておく。

これは俺が居る異世界について書いてみた短編だ。

もしこの短編を元の世界に持っていく奴がいたら「なろう」に投稿してほしい。


なんて書いてみたが、この辺を削除されても文句を言えないというか普通に削除するよね。

まあ、その辺は投稿する奴に任せるが、このメタ発言も全部投稿されるとしたら、それはそれで恥ずかしい気がする。

これを書いてる時点では元の世界云々なんて全く想定してないが、召喚があるんだから帰る方法もあるだろう、って希望を捨てずに居るだけだ。

俺自身はもう帰るつもりは無いけどな。魔漢生活楽しいぜ!

では本題だ。


※※※


俺は神様にそそのかされて?異世界に転生?転移?した。

「?」が多いのはイマイチよくわからないからだ。

まあ、俺の凡人脳では無駄な事をしないで転移でいいじゃないかと思うわけだが。

少なくとも俺の場合は召喚ではない。


今居るのはネムレス島、そこにあるネムレス国で保護されている。

保護と言っても生活手段を確保するまでは面倒見るという程度だ。生活保護か。

この島は「魔女の呪い」で固有名詞を封じられている。

なので名無しの国とかネムレス国とか言われてる。

俺には神の御加護か、自動翻訳スキルがあって、現代言語はほぼ日本語状態で、古語はカタカナ外来語として認識している。

なので「名無し」とか「ネムレス」とかは俺の脳が勝手に翻訳しているので、日本語や英語が使われてるわけではない。

少なくとも図形として認識する現地文字は全く読めない。

でもあえて図形として認識、なんてしなければ普通に読めるし、手は何故か現地文字を書いてる。

自動翻訳サマサマである。


でだ。

この魔女の呪いのお陰で名前が使えない。自分の名前も思い出せない。

一般名詞や動植物の種族名などは使えるから生活には困らない。

人物にしても「王様」「八百屋の親父」「武器屋の店員」などは普通に使える。

元の世界でも名前を覚えるのが苦痛だった俺にはパラダイスとしか思えないよ。


まあ、こんな変な島ではあるが、それを不便だと思った神様が何故か斜め上の対応をしやがった。

普通に呪いを解けばいいと思うんだが、何故かギルドシステムを作りやがった。

お陰でギルドシステム発祥の地として世界からも保護されている。

もし呪いを解いたり島から人間が一人もいなくなったりしたらギルドシステムを取り上げられるんじゃないか、という意見が強く、今でもこの呪われた島に住んでる人達は多い。


そんなにギルドシステムが便利なのか?と問い詰めたくなるが、本当に便利なんだよね。

まず、ゲームのスキルみたいなのが覚えられる。

剣術スキルなら剣を使った攻撃の威力がアップしたり相応の必殺技もスキルとして覚えられる。

そして、魔法もスキルとして覚えられる!

俺も魔法使いデビューできる!当然魔法使いデビューしたよ!元の世界でも魔法使いだったけどな!

ちなみに、スキルじゃない魔法も存在し、そっちを使う人は魔法使い、スキル依存な人は「魔女」「魔漢」と呼ばれてる。

何故かというと、名前を呼べないからどうしても職業で呼ぶ事が多い世界なので、「魔法使い」というのはちょっと長い。

なので、女は「魔女」なんだから、男(漢)は「魔漢」でいいじゃないか、という流れらしい。

あ、現地言語で本当に短くなってるかどうかは知らない。自動翻訳サマサマである。


スキルだけではない。

何故かHPやらMPやらが設定されていて、HPが0になるまでは体に傷ひとつ負わないらしい。

HPが0になっても死ぬわけじゃなく、そこからは普通に傷を負ったり死んだりするようだ。

そして、HPが0になったら強制的に登録した場所に転移する、というトンデモ保護機能まで用意されている。

おかげでギルドシステムへの登録は大人気で金があるなら子供のころから登録だけはさせるというのが常識らしい。

まあ、俺は金が無いのに登録させられたけどね。借金扱いらしい。

MPは必殺技系統のスキルや魔法を発動する際に消費する。

こちらは特に解説が必要な特殊機能は無いようだ。

さらにはアイテムボックスも用意されてたりする。異次元ポケットだ。登録しない理由が無い。

あとはよくある冒険者ギルドみたいなもので、ギルドランクとか職業設定とかが用意されている。


そんな感じで、この世界の基礎知識とギルドシステムをひと通り教わり、魔漢として冒険者生活を始めることになった。


※※※


特に何をしたいわけでもないので、ネムレス国の近場でちまちまと依頼や魔物のドロップアイテム売却で生活しつつ、魔漢のレベルを上げたり魔法系のスキルを覚えたりしてる。

魔法はロマンだぜ!魔漢生活楽しいぜ!

ボッチ(ソロ、一人旅)だけどな。


あるとき、仲間の魔漢が用事で離れてるという戦士に声をかけられた。

なんでも、ネムレス島にある火山近くの洞窟を調査したいが暑すぎて困るということで何か手は無いか、という話だった。

火山の話は知っていたので、その時用に冷却魔法を考えていた。

それを伝えると、是非一緒に行って欲しいと言われた。

正直言えばまだ火山近くの洞窟なんてレベル相応ではない場所なんだが、それを伝えても問題ないと言うので、どうせHP0でも死なないから試しに行ってみたわけだ。


戦士も凄いね。魔物を見るなりバッサリ切りまくってるよ。

魔法もロマンだが、剣や刀での一撃必殺もロマンだよね。ちょっと転職したくなるよ。

ちなみに職業で武器縛り(僧侶は刃物を持てない等)は存在しない。

「僧侶は刃物を持たない」とかの自主規制はあるけど、魔漢でも持てるなら両手剣や弓なんかで戦うことも可能だ。

スキルも自由に習得できる。

だからやろうと思えば戦士が冷却魔法を覚えるのも不可能ではない。

だが、設定した職業に合うスキルじゃないと威力が抑えられるというのが通説だ。

なので、戦士なら武器を、魔漢魔女なら魔法を、自分に合うものに特化し極めるのが一般的だ。

俺みたいなボッチじゃなく、バランスの取れたパーティーを組むなら器用貧乏よりもスペシャリストの方が望ましい。


で、結局俺は冷却魔法しかやることが無かった。

なんか凄い溶岩ゴーレムみたいな奴も居たが、戦士の攻撃で本当に一撃必殺で終わってた。

ちなみに、後で調べたら【一刀両断】というスキルがあったけど、スキルを使ってるようには見えなかったな。

本当に「暑くてやってられない」だけだったみたいだね。

冷却魔法を切らさない仕事だけで洞窟デビューは終わった。


大した仕事もしてないし、ドロップアイテムも均等に分けてもらったのでそれで十分だったんだが、どうもネムレス王国としての依頼だったようで、俺も一緒に大金を貰ってしまった。


その金で最初の借金分を返済し、しばらくはゆっくり出来るほどの余裕も持てたので、記録代わりに「これ」を書いてみたんだ。


※※※


別にこんなのを残したからと言って死にそうなわけでもないし、現時点では「俺達の戦いはこれからだ!」状態だ。

とりあえずリアルMMORPGボッチ生活みたいなことを続けてるけど全然飽きてないから楽しいよ。魔漢生活楽しいよ!


短編というかお試しな感じで書いてるから続きや長編なんて用意してないけど、ちょっと面倒な騒動になりそうな予感もあって

区切りのいいところで記録を残してみた。


では、元の世界に「これ」を持って帰る人がいることを願って、本当に短いが短編を終えたいと思う。

つーか、こんな文章書いたこと無いからよくわからんよ。こんなんでいいのかね?

日記の方がまだマシじゃねーか?って感じだが。

まあ、読書感想文に粗筋書くような人間だからな。

文章力は諦めてくれ。


-終-


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ