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扉のなぞなぞに飽きたので扉を魔術で壊そうとしたら魔王が現れました

 私は最果てのダンジョンの中をおそらく最奥の間の入り口と思われる巨大な青い扉の前まで一気に走り抜けた。

 障壁で囲ってお兄様とブラッドの手を引っ張って、トラップを引っかけながら……

 途中で落ちてくる槍は多数、落とし穴は10以上、真横から突き出た槍も10本以上、機雷による爆発も2回あったけれど、アリスちゃんの障壁は完璧だった。この前古代竜に破られたのは寝ていて、障壁が薄くなっていただけだと思う。

 起きているアリスちゃんの前に障壁を破れる奴なんていないはずだ。



「アリス、どういう事だ!」

「本当にお前、無茶しすぎ! 死ぬかと思ったぞ」

 でも、せっかくここまで一気に連れてきてあげたのに、お兄様とブラッドに文句を言われた。


 私の障壁を突き破ってくるトラップは無かったんだし、これだけのトラップを一気にぶち破ったんだから感謝してほしいんだけど……


「やりようがあるだろう!」

「せめて俺達の了解を得てからやってほしい」

 2人に頼まれたけれど、モンモンとイリーナが心配だったから、飛ばしただけよ。

 それに、真実の口なんていうまがい物に私の手を入れさせて、美人じゃ無いと決めつけてくれた魔王は万死に値するわ!


 お母様が浄化できたんだから私もやろうと思えば浄化出来るはずよ。

 覚えていなさいよ、魔王め!


 私はやる気満々だった。


 目の前の青い扉は高さは10メートル以上幅も10メートル以上ある巨大な扉だった。


「おい、何か書いてあるぞ」

「また?」

 ブラッドの声に私は眉を顰めた。


「フランク、なんて書いてあるんだ?」

「お兄様読んで」

 ブラッドも私もその汚い字は読もうと努力もせずにお兄様に任せた。


 しかし、魔王が字が汚いってどうなんだろう?

 まあ、魔物は文字を読み書きできないから汚くてもいいんだろうか?


 でも、王たる者それではいけないんじゃないのか?

 私は家庭教師の先生に文字はそれを書く人の性格を表しているから丁寧に書きなさいといつも散々言われている。

 魔王は字が汚いという事は性格も破綻しているという事だ。


 そうか性格が汚い!

 こんなに可愛い私の事を美人じゃないと言うくらいだ。

 性格が歪んでいるか卑怯な性格に違いない。

 どんな汚いことをしてくるか判らない。

 私は注意しようと心に決めた。


「ここまでよく来たガキども。さいごのもんだいだ」

「この魔王って本当に馬鹿よね。こんなに優しい単語しか書いていないわ」

「本当だな。俺座ももう少し難しい単語を使うぞ」

 私とブラッドは二人して馬鹿にした。


「このもんだいにせいかいしたらとびらはじどうであくであろう」 

「えっ、別にこんな扉破壊してもいいんじゃない?」

 おそらく私の爆裂魔術なら一撃で破れると思うんだけど……


「まあ、そう言うな、アリス。せっかく魔王が無い頭をひねって問題を作ってくれたんだから、聞くだけ聞いてやろうじゃないか」

 ブラッドも失礼な事を言っているような気がしたけど……

 まあ、聞くのはただだ。

 私はお兄様の言葉に耳を澄ました。


「せかいでいちばんつよいものはだれだ?」

「そんなのシャラおばちゃんに決まっているじゃない!」

 問答無用で私は答えたわ。


「ブブー!」

 扉が否定してくれたんだけど……


「ええええ! シャラおばちゃんより強い奴なんていたっけ?」

「うーん、シャラザール様は神様だから世界一には当てはまらないんじゃないか?」

「そっか、じゃあ、お母様!」

 ブラッドの言葉に私は即答した。


「ブブー!」

 でも、また扉は不正解だと言ってくれたんだけど……


「ええええ! お母様以外に強い者っていたっけ、お兄様?」

「さあ、アレクサンドロ陛下でさえ、お母様には頭が上がらないと日々おっしゃっていらっしゃるからな」

 お兄様も考え込んでしまった。


「判った、アリスだ!」

 ブラッドが横からとんでもないことを言い出してくれた。

 それは確かにこのアリスちゃんは強いけれど、世界一では無いはずだ。


「ブブーーーーー!」

 扉も否定してくれた。


「変だな、アリスでも無いとすると誰だ?」

「私な訳ないでしょ。世界一可愛いなら私だけど」 

「えっ?」

「勝手に言っておけ」

 お兄様とブラッドが呆れてくれたけれど……


「何か言った?」

 私が睨み付けたら

「何も言っていないぞ」

「言う訳無いだろう!」

 二人して慌てて首を振ってくれた。


「しかし、世界一強いやつって誰なんだ?」

「後誰かいたっけ?」

「判った。マーマレード王国の王妃様のエリザベスおば様。お母様も頭が上がらないって言っていた」

「ブブー!」

「ピーちゃん」

「ブブー!」

「ジャンヌおば様」

「ブブー」

「アレクおじさま」

「ブブー」

 私達が適当に答えたけれど、全部不正解だった。


「お兄様。もういいんじゃない? こんな扉を壊しても」

「しかしな、アリス」 

「もういい加減に頭にきたわ」

 私が爆裂魔術を浴びせようとしたときだ。


「貴様ら、魔王様がいるだ……ギャーーーー!」

 扉が開いて男が現れたその時だ。

 怒り狂った私の爆裂魔術が男を直撃していた。



アリスの爆裂魔術をもろに受けた魔王の運命や如何に?


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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

私の

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