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石の洞窟に入ったらゴーレムが現れました

「うふふふふっふふ!」

 私が鼻歌を歌いながら歩くと、

「ぴびぴぴぴっぴぴ!」

 ピーちゃんも歌ってついてきてくれた。


 あの後、私達はまた歩き出して今に至る。

 何故か本当にダンジョンの奥に潜れば潜るほど魔物は出なくなっていた。


 まあ、昨日ラスボスの古代竜の襲撃を受けたし……


「ラスボスを退治したと言うことは、もう魔物は残っていないのかな?」

 私がお兄様に聞くと

「それはどうかな? ラスボス以上の魔物が現れたから、ラスボスの古代竜が追い出されたのかもしれないぞ」

 お兄様が言いだしてくれた。

「でも、古代竜以上の魔物なんているの?」

 私が聞くと、

「うーん」

 お兄様が考え込んでしまった。

「もっとでかい古代竜じゃないか?」

 ブラッドが口を挟んできたけど、

「あれ以上大きい古代竜がいるの?」

「世界は広いから判らないだろう!」

 ブラッドは反論してくれたけれど、中々信じられなかった。


「アリスがもう一人いるのかも」

 モンモンが変なこと言い出してくれたんだけど……

「ちょっと、モンモンどういう事よ?」

 私がむっとしてブラッドの背中のモンモンを睨み付けると、

「ええええ! だって、古代竜より強いのってアリスくらいしか思いつかないんだもの」

 むかつく答えをしてくれた。


「それ判る。古代竜をペットにして連れ回すなんてアリスくらいよ」

 イリーナまで言ってくれるんだけど……

 まあ、確かにそうなのかもしれないけれど、ピーちゃんが古代竜だとは私は到底思えなかったんだけど……


「じゃあ怪獣アリス二号ね」

「ここにいるのは怪獣アリス一号?」

「おいおい、アリスが二人もいたら世界が滅ぶぞ」

「それはそうかもしれませんね、ブラッド様」

 皆で笑ってくれるんだけど……


「ふんっ、勝手に言っていれば良いわ。行くわよ、ピーちゃん」

「ピー」

 私はピーちゃんを連れて、先に見えた洞窟の中に飛び込んだ。

「おい、アリス、待てよ!」

 お兄様の声が聞こえたが、無視だ。


 ダンジョンの中のダンジョンって変なんだけど、平原の先に洞穴があって、そこに飛び込んだのだ。

 真っ暗だったけれど、頭の明かりをつける。


 先に入ると、中に入ると大きくなっていた。

 高さは10メートルくらい。幅も同じくらいある。

 壁は石積みの壁だった。


 壁には明かりが灯っていて、ずらっと続いている。

 石畳の真ん中にいかにも蹴飛ばしてくれといった感じの石が置かれていた。


「キック!」

 私が日頃の恨みとばかりに思いっきり蹴り飛ばした時だ。


「「「グォォォォォ!」」」

 なんかの雄叫びが聞こえた。

「えっ?」

 私が唖然とした時だ。


 バキバキ音を立てながらゴーレムが現れたのよ。

 やっぱり石を蹴飛ばしたのがいけなかったみたいだ。


「おい、アリス、どうしたんだ?」

 お兄様とブラッドが駆け込んできた。


 その時に私に向けてその一体が殴りかかってきた。

 私は目の前に障壁を張った。

 ガキン!

 障壁はゴーレムの拳を受け止めてくれた。


 ガキン!

 お兄様にもゴーレムが殴りかかってきたけれど、お兄様が剣で受ける。

 でも、もう片方の手で殴りかかる。

 お兄様は避けた。


「この野郎、喰らえ!」

 飛び上がってブラッドが真横に剣を振り払った。


 バリン!

 ゴーレムが真っ二つに切り裂かれた。


「やったぜ!」

 得意そうにブラッドが叫んだ。


 ガラガラ

 しかし、大きな音を立ててゴーレムが元に戻った。


「駄目だ、再生するぞ」

 ブラッドが舌打ちした。


「じゃあ、燃やすわよ、火炎放射!」

 私は手から高温の火炎をゴーレムに浴びせる。


 でも、このゴーレム、中々溶けてくれなかった。


「あれっ、もっと強くした方が良い?」

「アリス、止めろ! 全員熱さで死ぬぞ」

 もっと強い火力でやろうと思ったらお兄様に止められてしまった。


 横でお兄様が斬り倒したゴーレムもガラガラと再生した。

「こちらも再生したか?」

「どうするのよ、お兄様? これじゃあ、らちがあかないわ!」

 私が叫ぶと

「どこかに弱点があるはずなんだが」

 お兄様が言ってくれたけれど、その間もゴーレムは休んでくれない。

 私に殴りかかってきた。

 面倒になって私は躱す。


 でも、その先にピーちゃんがいたのだ。


「ピーちゃん!」

 私が悲鳴を上げたときだ。


「ピー!」

 ピーちゃんは鳴くと、ゴーレムのパンチを掻い潜って飛び上がってくれた。


「ピー!」

 そして、右目を嘴で一撃してくれたのよ!



 ゴーレムの叫びとともにゴーレムはバラバラになってしまった。


「お兄様、ゴーレムの右目よ」

「判った、右目だな」

 お兄様に襲いかかったゴーレムを躱すとお兄様が飛び上がった、そして、ゴーレムの右目に剣を突き刺す。

「グォォォォォ!」

 ゴーレムはバラバラに崩れ落ちた。


「よし、俺もやるぞ」

 ブラッドもゴーレムのパンチを掻い潜って飛び上がるとゴーレムの右目に剣を突き刺していた。

 ガラガラとゴーレムが崩れ去った。


 私も飛び上がってゴーレムの右目に殴りつける。

「グォォォォォ!」

 ゴーレムはバラバラに崩れ落ちた。


私達は喜んで10体以上のゴーレムを壊したのよ。


「よし、これで全部か?」

 お兄様が周りを見渡した。


 残っているゴーレムは一体もいなかった。

「そうみたいだな」

 ブラッドが満足そうに頷いた。

「やっとダンジョンに入った気になったぜ」

 ブラッドはやっと活躍できて喜んでいた。


「ところでモンモン達は?」

 私が周りにいないのを見て聞くと

「洞窟の入り口で待ってもらっている」

 お兄様が教えてくれた。


「じゃあ、迎えに行かないと」

 私達は急いで戻った。

 魔物があまりでないと言っても一応ここはダンジョンだ。

 彼女らは弱い魔物でも危険だ。



 でも、私達が洞窟の入り口に戻ってもモンモン達は影も形も無かったのよ




モンモン達はどこに行った?

続きをお楽しみに!

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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

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