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古代竜をペットにしました

 ドカーーーーン!

 凄まじい爆発が起こった。

 私は慌てて伏せた。


 爆風が吹っ飛んできた。

「ギャーーーー!」

 伏せるのが遅れたモンモンが風に吹き飛ばされそうになった。

 仕方がない。

 私はここぞとばかりに飛びそうなモンモンの頭を掴んで思いっきり地面に叩きつけていた。


「ギャッ!」

 モンモンの悲鳴がして

 ゴツン!

 でかい音がしたと思う。


 うーん、顔を打ち付けたかもしれない。

 まあ、死ぬよりましよね。

 私は助けてあげたつもりだった。


 モンモンはでかいたんこぶをおでこに作っていた。

 顔じゃなかったんだ。

 残念になんか思っていないわよ。

 なにしろ私は世界で一番かわいいアリスちゃんなんだから!


「クリスティーナ様!」

 でも、モンモンは家に帰った後でそれを私のお母様に泣きついてくれたのよ。

 いや、ちょっと待って、なんでお母様に言うのよ!

 私は呆然とした。


 その後、私はお母様からさんざん怒られたのよ。

 せっかく命を助けてあげたのに、怒られるっておかしくない?


 私は心に決めた。

 友人を助けるのは止めようと。

 絶対に二度とモンモンは助けないと心に決めたんだから!



 しばらく、爆風で顔も上げられなかった。

 それが去っても煙がもうもうとあたりに立ち込めていた。


「アリス、攻撃が強力すぎだ」

 お兄様の怒り声が聞こえたが、煙を吸い込んだみたいでゴホゴホ咳き込むのが聞こえた。


 お兄様は攻撃が強すぎたと文句を言ってきたけれど、相手は史上最強の古代竜よ。この史上最難関のダンジョンのラスボスなのよ!

 ファイアーボールが大きすぎると言うことは無いだろう!


「お兄様、まだやられてはいないはずよ」

 私は叫んでいた。

「えっ、いくら古代竜でも、あれだけ攻撃を受けたらやられただろう?」

「私はそうは思わないわ」

 お兄様の言葉に私は首を振った。


 私はあの攻撃は小さすぎたくらいだと思っていた。

 あれではまだ古代竜はやられていないだろう。

 私はまだまだやる気満々だったのよ。


 でも、煙がなくなった後にはどこにもおどろおどろしい古代竜は見当たらなかった。

 えっ、あの爆発で木っ端みじんにやられたってこと?

 それはあり得ない。


 恐れをなして逃げ出したってこと?

 そんな気配はなかったんだけど……


 私は肩透かしされた気分だった。


 でも、その端でうごめく者がいる。

「いた!」

 すわ、古代竜がまだいた!

 私は攻撃しようと手に魔力を込めた。


「どこに?」

 お兄様が聞いてきた。


「あそこよ」

「うん? でも、小さくないか?」

 お兄様が指摘してくれた。

 確かに、金色に輝く物が動いていたが、なんかとても小さいような気もした。

 古代竜がそう簡単に小さくなることなどないだろう。


 私はよく目を凝らすとそれは金色に輝く、鶏だった。

「えっ、なんで金色に輝く鶏がいるの?」


「そんなのいるわけないだろう!」

 私の言葉にブラッドが馬鹿にしたように行ってくれたけれど……

「ほら、あそこ」

「えっ!」

 私が指さしたところを見てブラッドは目を大きく見開いていた。


「ピー!」

 それはそう鳴いて、盛大にこけていた。

「えっ?」

 ビーってひよこみたいだ。

 そのままトタトタかけてくる。


「あれは何だと思う?」

 私は警戒して尋ねた。


「あそこには古代竜がいたはずだが……」

 お兄様が言い出してくれた。

「でも、どう見ても古代竜には見えないわよ」

 どてってこけてくれたし……本当にドジな奴だ。


「ピーピー」

 叫びながらこちらに駆けてくる。


 とてとて駆けてきて、どてっと転けた。


 なんか馬鹿みたいだ。


 これが古代竜のなれの果てだとは到底思えなかった。


 私は警戒したけれど、その金色の塊は私目指して駆けてきた。


「ピー」

 そして、私の胸にとんと飛び込んできたんだけど……

 私は一瞬張り倒してやろうかと思ったのだが、なんかとても可愛かった。


 思わず抱きしめていたのよ。


「おいおい、大丈夫なのかそいつは?」

 ブラッドが言いだしてくれたが、

「えっ、なんか可愛い」

 私は何か愛おしくなってぎゅっと抱きしめていた。

「えっ、アリス、何その可愛い生き物は」

 イリーナが頭を撫でてくれた。

「ええええ! アリス、ずるい、私も」

 モンモンが寄越せと手を伸ばすけれど

「だって、このピーちゃんは私の胸に飛び込んできたんだもの」

「ピー」

 そう、ピーちゃんは私の言葉に頷いてくれた。


「おい、アリス、ピーちゃんって名前までつけているし、本当にそれを連れていくのか?」

 お兄様が驚いて聞いてくれたが、

「だって、ピーちゃんはどうしたい?」

 私が聞くと

「ピッピー」

 と鳴いて私に抱き付いてくれた。

「私と行きたいって」

「こいつ絶対に古代竜だって」

 そう言ってブラッドはピーちゃんを指さした。


ガブッ

 ピーちゃんに指を噛みつかれてしまった。

「ギャー」

 ブラッドは泣き叫んでくれたが、

「ピーちゃん、そんなばっちいものはすぐに吐き出しなさい!」

 私はピーちゃんに吐き出させていた。

「お前な! ばっちいって何だ?」

 指を押さえて、ブラッドが文句を言ってきたけど、無視だ。


「おい、アリスどうする気だ?」

 お兄様が聞いてきたけど、

「一緒に連れて行くしかないでしょ」

 私がピーちゃんをペットにした瞬間だった。


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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

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