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2日目もほとんど進めませんでした。

 結局私はまたやり過ぎた!


 まあ、ゴブリンは全滅させたけれど、後にいたお兄様達は真っ黒になっていた。

 イリーナ達も煤で真っ黒になっていて怒っていたけれど……私を馬鹿にしたからよ。


 そう思ったのに、限度を考えろとまたお兄様達に怒られてしまった……


 せっかく命を助けてあげたのに、そのヒロインに対してこれは無いんじゃない?


 そう文句を言いたかったけれど、多勢に無勢だ。


 どうせ私が悪いんですよ、ふんっだ!



 完全に目が覚めてしまった私達はそのまま、出発することにしたのよ。

 前衛のブラッドを先頭に次いで私、そしてモンモンとイリーナ最後はお兄様だ。


 でも、あんなに沢山のゴブリンがいたのに、またダンジョンは何もいなくなってしまった。


 ゴブリン達が他の魔物を食べてしまったんだろうか?


 まあ、でも、いくらゴブリンが多くても所詮ゴブリンだ。

 他にも強い魔物はいくらでもいる。

 最果てのダンジョンは最難関のダンジョンのはずなのに、これだとナッツァの近郊ダンジョンの方が魔物沢山出てくるんだけど……


「変ね。これだけ魔物が出てこないなんて」

「うーん、皆アリスを恐れて逃げ出したんだじゃないの?」

 モンモンが何か言ってくれた。

「そうか、私の美貌に恐れをなしたとか」

 イリーナがふざけた事を言いだしてくれた。

「魔物が人の美醜を気にする訳内でしょ」

 私がそう指摘すると

「そんなの判らないわよ。まあ、どうせアリスを見たら皆逃げていくかもしれないけれど」

 イリーナが言ってくれた。

「どういう意味よ?」

 私がむっとして言うと


「ギャオー」

 遠くで鳥形の魔物のアホウガラスが慌てて飛んでいくのが見えた。

「ほら、アリス見たら逃げ出したわよ」

 イリーナが余計な事をいつてくれるし、

「アホーアホー」

 アホウガラスは私目がけてなんか鳴きながら飛んでくれたんだけど……

「何ですって!」


 むかついた私はファイアーボールを投げつけていた。

「ギャーーーー」

 それはアホウガラスの真横を飛んでいった。

「ちっ、外れた」

 私が舌打ちすると、


「アホーアホー!」

 私に叫びながら飛んでくれたんだけど……

「もう、絶対に許さないわ」

「おい、アリス、やめろ!」

 お兄様が止めようとしてくれたけれど、私の方が速かった。


 小さめのファイアーボールを放つ。


 それはアホウガラス目がけて飛ぶが、ひょいとアホウガラスは避けてくれた。


「アホーアホー」

 更にアホウガラスが馬鹿にして鳴いてくれた。

「甘いわ」

 私は叫んでいた。

 今回のファイアーボールは追尾方なの!

 私の意志通りに動かせるのよ。

 私は飛んでいったファイアーボールをUターンして戻した。

 馬鹿なアホウガラスはUターンしてきた私のファイアーボールに正面から激突してくれた。

「ギャッ!」

 次の瞬間、アホウガラスは黒焦げになって落ちていった。


「ふんっ、私を馬鹿にするからよ」

 ざまーみろよ!

 私が叫ぶと、


「うーん、なんかアホウガラスが可愛そうになってきたわ」

 イリーナが言い出してくれたんだけど……

 どういう意味よ!



 魔物もいずに快調に歩みを進められたのは最初の二時間だけだった。


 モンモンとイリーナが遅れだした。

「うーん、前の日あまり寝れなかったからな」

 お兄様が2人を庇ったけれど、私を仲間はずれにして夜遅くまで話しているからよ!


 結局ブラッドがモンモンをお兄様がイリーナを背負うことになった。

 私は2人の荷物を背負って先頭に立つことに。


「ようし、行くわよ」

 私はやる気満々だった。

 足の遅い2人がいなくなればスピードアップも出来る。

 私は足早に歩き出した。


「おい、ちょっと、待てよ」

「アリス、速すぎるって」

 2人は文句を言ってきたが、予定が遅れている私はできる限り前に行きたかった。

 シャラおばちゃんがお父様達を防げるにも限度があると思ったのよ。

 もっとも夜通しの訓練でこの時はまだ馬のおじちゃん達はダウンしていたらしい。

 そんな事は知らない私は必死に歩いたのよ。

 それが間違いだった。


 二時間も歩かずに、ブラッドとお兄様が根をあげてくれたのよ。


「ええええ! まだ二時間しか歩いていないわよ」

 私が文句を言うと、

「アリス、速すぎるって。俺達はモンモン達を背負っているんだぞ」

 ブラッドが文句を言い出してくれたけど、

「それはブラッドがモンモンは重いと言いたいのね」

 私が突っ込むと

「いや、モンモン、決してそんな事はいっていないぞ。俺も少し歩くのが苦しくなってだな……」

 私の突っ込みにブラッドはタジタジだったが、

「そうよ。アリス、なんて事を言ってくれるのよ。ブラッド様は重いなんて一言も言っていないじゃない!」 

「歩くのが苦しくなったというのはあんたが重いからでしょ」

「何ですって! 酷いわアリス!」

 真っ赤になってモンモンが言い返してきたけれど……泣き真似までしてくれるし……絶対に嘘泣きだ。


「アリス!」

 お兄様が私を注意してきたんだけど……

「モンモン、大丈夫だからな」

 ブラッドが慰めているんだけど……何でこうなるのかな……


 結局私だけ悪者になったんだけど……



 結局その場で野宿する事になった。

 私が飛ばしすぎたという事で……


 むかついた私はまた、ふて寝していた。



「アリスは本当に口が悪いよな」

「まあ、昔からよく虐められていますから知っています」

 ブラッドの言葉にモンモンが何か言ってくれるんだけど……ちょっと待ってよ。虐められているのは私でしょ! よく嘘ばっかり言うわね!


 私はヒール役になったんだけど……信じられない。

「フランク様もアリスの相手するの大変ですよね」

「本当に頭が痛いよ」

 お兄様とイリーナも私の事を魚に親しくなってくれているんだけど……


 モンモンといいイリーナといい絶対に許さないんだから……

 それにお兄様もブラッドもだ!


 こうなったらシャラおばちゃんに言いつけてやってじっくりと説教してもらうんだから!


 まずは夜通し訓練に参加したいって言ってみよう!

 2人がおばちゃんにしごかれる未来が見えて私は溜飲を下げたのよ。


 その夜にまさか、古代竜が襲ってくるなんて思ってもいなかったわ!




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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

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