表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/41

1.北の大国皇女をぎゃふんと言わせました

幾多のお話の中からこの物語を見つけて頂いてありがとうございます。

「ララ、ララ、ラン」

 私は今日も元気一杯だった。


 今日はお馬さんがわざわざ北の大地からこの宮廷に遊びに来てくれるのよ。


 ついでに私のお友達を連れてきてくれるという事だったけれど、どんな子なんだろう?

 私はとても楽しみだった。


 私より可愛いかな? 私のお馬さんはとても可愛い子だからと話してくれたから私はとても楽しみだった。私は透けるような金髪で大きな青い目をしていて、お父様がお人形さんみたいにとても可愛いといつも話してくれるけれど、自分がいくら可愛くても自分では鏡を見ない限り見えないから面白くない。それよりは隣に可愛い子を連れ歩いた方がじっくり観察できて良いと思うのよ。

 モンモンも小さいパンダみたいでとても可愛いけれど、私と違って胸が大きいのよね。五歳で胸があるってどういう事よ? ぺったんこな私に対する嫌みと思ってしまう。だから、胸は大きくなくていいからもっと可愛い子が周りに欲しいのよ!


 周りの男の子達はお兄様を筆頭に口うるさくて私はあまり一緒にいたくない。


 一緒にダンジョンに行っても、すぐにもっと女の子らしくしろだとかおしとやかにしろだとか、モンモンを見習えとか愚痴愚痴煩いのよ。私がいなければサラマンダー一匹倒せなかいくせに、本当にいやになっちゃう。その子が私と一緒にダンジョンに行ってくれたら良いなと私は思っていた。



 私が宮廷の長い渡り廊下を歩いている時だ。


「ちょっとあなた、私に跪きなさいよ!」

 すぐ近くで声高に叫んでいる女の子の声が聞こえた。


「えっ?」

 角を曲がるとモンモンが怖そうな赤髪のお姉ちゃんに虐められていた。


「そうだぞ。そこの小娘、こちらのお方はノルデイン帝国のイリーナ皇女殿下だ。跪いて通路を開けろ」

 後ろで大きな声でいばりん坊の騎士が叫んでいた。


 モンモンの後ろの騎士と侍女も驚いていた。


「何を偉そうに言っているのよ。ここはボフミエ魔導国よ。王女だろうが平民だろうが関係ないわ」

 私を止めようと侍女達がする前に私は口出ししていた。


「何ですって、世界でいちばん強い国が我がノルデイン帝国よ。あなたがどこの馬の骨か判らないけれど、私に逆らうと後悔するわよ」

 赤髪の姉ちゃんが私を脅してきたけれど……


「何言っているのよ。世界でいちばん大きな国は南のドラなんちゃら王国よ」

「アリス、ドラフォード王国よ」

 横からモンモンが訂正してくれたけれど、良いのよ、長すぎるから本当に覚えにくいんだから!


「ふんっ、あなた、ドラフォード王国の関係者なの?」

「よく知らないわよ」

「いや、王女様だから」

 横からモンモンが余計な一言を言ってくれたけれど、

「お母様が今はボフミエ魔導国にいるんだからその事は言うなって煩いのよ」

 私がモンモンに言い訳した。


「何言っているかよく判らないけれど、私のお父様は赤い死神として世界に恐れられているのよ。世界でいちばん強いんだから」

 女の子が自慢していってくれたけれど、

「違うわよ。世界でいちばん強いのはシャラおばちゃんよ」

 私は反論した。

 何しろシャラおばちゃんは全能神にも勝ったことがあると自慢していたのだから。高々死神なんかに負けるはずはないわ。


「何ですって! シャラおばちゃんなんて聞いたことはないわよ。ルカ、あなたはある?」

 横の騎士に聞いていた。

「殿下。そのような者の名前は聞いたことがございません。陛下が一番強いかと」

 その騎士も私を否定してくれた。


「ふんっ、世間知らずのお嬢様はこれだから嫌よね」

 私は生意気な赤髪に言ってやったのよ。

「何ですって! あなた、私とやるの?」

 女の子が私に喧嘩を売ってきたんだけど、


「別に私はやっても良いわよ」

 私が前に出ようとして


「アリス様、お止めください」

 周りが止める。


「イリーナ様。ここは私めが」

 ルカとか言う騎士が前に出て来た。


「やるなら僕が」

 私の前にはジャスティンジュニアが前に出てくれた。

「ほう、ガキが出るのか?」

 男はジャスティンを見下して笑ってくれた。


 いくら剣聖ジャスティンの子供だからって、まだ4歳のジャスティンにはこの成人の騎士の相手は無理よ。こいつは見た目は馬鹿に見えるけれど、実際は結構強そうだ。

 こいつに勝てるのは私は周りを見て……あれ、いない?


「ビアンカ、あなたがやって!」

 大の大人が縮こまって私の陰に隠れて見えないようにしていた護衛魔導師のビアンカを見つけ出して指名した。


「そんな、アリス様! 私はアリス様をお守りする義務があります」

 ビアンカは必死に戦いから逃げようとしてくれたけれど……

「別に自分の身は自分で守れるわよ」

「しかし、アリス様……」

「大丈夫よ、ビアンカ。あなたは障壁で自分の身だけ守っていればいいから」

 私が戦う方法をビアンカに伝えると、


「本当にそれだけで良いんですね?」

 やっとビアンカが少しだけやる気になってくれた。

「それだけで良いからお願いね!」

 私はビアンカに頼んでいた。


 本当にビアンカは面倒くさいのよ!

 障壁は完璧、大魔導師のジャルカも太鼓判を押しているのに!

 ミラーで魔王を退治したこともあると聞いていた。

 でも、自己こうていなんちゃらが足りないのだとか……

 よく判らないけれど、要するに自分に自信がなさ過ぎるのよ。ちゃんとした能力があるんだからちゃんとすれば良いのに!


「ふんっ、小娘、俺の剣を障壁ごときで防げるわけはなかろう」

 男はビアンカの障壁を馬鹿にしてくれた。 

 勝手にそう思って後で後悔すれば良いわ。

 私はほくそ笑んでいた。

 ビアンカは見た目は地味だけど、この魔術師の宝庫ボフミエ魔導国でも10指に入る魔導師なのよ。


「僕が戦いたかったです」

 ジャスティンが私の横で唇を噛んでいるけど、ここで私の未来の騎士を潰すわけにはいかないもの。

 私の夢は守りの魔術で最強の障壁が出せるビアンカを後衛に、最強騎士のジャスティンを前衛にして、冒険することなの。


「お前なら世界帝国を作るのも可能じゃ」

 とシャラおばちゃんにも言われていたし……

 北の皇女なんかに負けるわけにはいかなかった。



 私達はそのまま中庭で戦うことにした。


「お嬢ちゃん。止めるなら今のうちだぜ」

「アリス様がああおっしゃったらやるしかないんです。言うこと聞かないと後が怖いですから」

 ルカにビアンカが答える。


 後が怖いって何よ! デザートを取り上げるだけでしょ。

 お母様にいつも私がやられていることだからたまにはビアンカもそんな目に逢えば良いのに!


 でも、あまりやるとお母様に言いつけられるから滅多にしないけど……そう言えばビアンカから取り上げた時は必ずお母様に怒られている気がするのは気のせいだろうか?


 今度から取り上げる時は何か交換条件を出した方が良いかしら……


「死んでも知らないぜ」

「お手柔らかにお願いします」

 ルカにビアンカは頭を下げた。


「では、行くぞ」

 ルカは剣を握るとビアンカに斬りかかっていた。


 ガキン

「キャーーーー!」

 ビアンカは悲鳴を上げるけれど、ビアンカの障壁は完璧だ。


 と言うかこの騎士相手に絶対に割れない分厚さの障壁を張っているんだけど……

 古代竜相手でもビアンカの障壁は割れないと思う。


「くっそう、行くぞ」

 ガキン!

「キャー!」

 ガキン!

「キャッ」

 ガキン!

「キッ」

 ルカは何回も斬りかかるがビアンカの障壁はびくともしない。

 ビアンカもなれてきたのか悲鳴も小さくなってきた。

「ちょっとルカ、何を遊んでいるのよ! そんな女の障壁なんてすぐに壊しなさいよ!」

「無理よ。ビアンカの障壁は古代竜相手にも通用するんだから」

 イリーナに私が親切にも教えて上げた。

「そんなわけないでしょ。ルカいい加減に真面目にやりなさい」

 イリーナがヒステリックに叱責していた。


「おのれ、こうなれば本気で行くぞ」

 ルカは大きく振りかぶった。

 これはソニックブレードでもやるつもりか? とばっちりで怪我しても馬鹿だから私もこちらで障壁を張る。


「ビアンカ、ミラーよ」

 私は指示した。

「えっ、やるんですか?」

「さっさとしなさい」

「はい」

「喰らえ!」

 ビアンカがミラーを張るのと振りかぶった男が剣を振り下ろすのが同じだった。


 男から凄まじい気合いとともにソニックブレードがビアンカに襲いかかるが、魔王に襲われてもびくともしなかったビアンカの障壁は完璧だ。

 それも今回はミラーがかかっていた。

 反射だ。


 そのまま反射してルカに襲いかかったのだ。


「ギャーーーー」

 男は自分のソニックブレードを反射されて吹っ飛んでいった。


 ドカーーーーン!

 そのまま宮廷の壁を突き破ってしまったんだけど……



ここまで読んで頂いてありがとうございます。

本日は全部で三話更新予定です。

お楽しみに!

続きが気になる方はブックマーク、広告の下の評価☆☆☆☆☆を★★★★★して頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

私の

4番人気でこの作品の関連の大作

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://ncode.syosetu.com/n8911gf/

前の作品

『愛しい娘になんとか「お父様」と言われたい』https://ncode.syosetu.com/n2265lo/


アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】した一番人気の物語

2023年6月末全国1200以上の書店にて発売! 表紙は11ちゃんさん
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク

■楽天ブックスへのリンク

■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます

私の二番人気で電子書籍3巻まで発売

表紙画像
 1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
 上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
 このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

■【小説家になろう記載ページ】『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……』https://ncode.syosetu.com/n9991iq/


表紙画像
 2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
 表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/

3巻表紙画像
 3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
 表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。
私の

3番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

5番人気の話

『悪役令嬢に転生したみたいだけど、王子様には興味ありません。お兄様一筋の私なのに、ヒロインが邪魔してくるんですけど……』https://ncode.syosetu.com/n3871kh/

短編

『AIに乗っ取られた男』https://ncode.syosetu.com/n7779ku/

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ