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乙女ゲームのセーブ&ロードくんがあだ名のモブ?に転生したので平和に暮らしたい  作者: 神谷洸希
高等部1年生

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4-19 ウォッチ

「エリス?そう言えば最近見てないかも」


 ソファに寝転んでお菓子を食べてるアンナに聞いたらそんな答えが返ってきた。


「そうなんだ……」


「それでモテモテのスティーヴは?エリスにまで粉かけちゃうんだ?」


「違うけど!?」


 僕が愕然としたらアンナが可笑しそうにクスクス笑った。

 か、からかわれたのか。


「僕がいつモテたのさ。告白されたこともないのに」


「それは……私とずっといっしょにいるからでしょ」


 申し訳なさそうにアンナが言う。僕という人形を独占してる罪悪感、とかだろうか。


「そうなの?じゃあいいじゃん。僕はアンナ一筋だよ」


「まーた適当なこと言って。もうっ」


「えー?」


 可愛いなぁアンナは。

 僕は、今日の分の仕事を終わらせて、資料をしまっていく。


「僕はアンナのこと、大好きだよ」


 可愛くて嫉妬深くて世界の全てを手に入れてもきっと満足できないくらい欲深くて。にも関わらず僕がいないとすぐ死んでしまいそうなほどか弱い。そんなアンナのことが僕は好きだ。


「……。知ってる。で、結局エリスがどうしたの?」


「まだ断定できないんだけど、重犯罪してるっぽくてさ」


「へ?」


 僕の言葉が予想外だったのか口を半開きにして固まった。


「理由は分かんないけど、情報は集めといた方がいいじゃん?アンナに危害及んだら嫌だし」


「そう、かも?……」


 頭が追いついていない様子だ。


「多分しばらくしたら解決してるよ。だからアンナは気にしなくて大丈夫。いつも通りの日常を楽しんでればいいんだ」


「そう、だね」


「そうだよ。だから何もしなくて大丈夫。いざとなれば僕が絶対守るから」



 ▫



「さてハルイの様子は……と」


 自室のベッドで日課の確認をする。

 監視できるからこうやって状況把握もできるのだ。

 ふふ。


 ……あれ?なんかダニエル刺されてんな。やばくね?「死にはしなさそうだから放置してある」ふーん。それを見てリールが顔を青くしている。下手人は君か?えーと口元は『そんな、なんでジェシカはそんな子じゃなかったのに』か。近くには破裂した犬のぬいぐるみが。なるほど……?ハルイはその光景を一瞥して走る。ここで寄り添わない系ヒロインか。正直好きかも。


『なんでこんなことをした』


 ハルイが走った先にはエリスが。


『なんでって……理由なんてないよ?誰かを助けるのに理由は必要だけど、放っておくのに理由なんていらない。私はただ、加速させただけ♡もっともっと人の醜いところが見たいから!』


 両手を広げるとたくさんの武器が出現する。僕、さすがにこれはヤバくない?「問題ない」本当に!?


『……』


 ハルイが手をかざすと全ての武器が壊れていく。


『……私のこと、ずっと邪魔してたのあなただったんですね。へー?これでもまだ、余裕を保てるかな?』


 エリスが面白そうにクスクス笑う。アンナと似たような動作に苛立ちを掻き立てられるが偶然だろうし首を振って今の感情を消す。


 そしてここで僕は当然の疑問に突き当たる。エリスは一体何者なんだ?ただの男爵家の令嬢にこんなことができるのか?「……できるわけないよな。つまり、……分かんない」分かんないんかい。


 向こうの僕も僕なのでそんなもんだ。


 ハルイが駆け寄る場所を見る。

 カトリーヌが倒れている。あの学園最強女子のカトリーヌが!?じゃないわ。なんでだろ。近くには見知った顔のカトリーヌの従者が。こいつが殴ったのか?いやそんなわけないか。魔法も使えないみたいだしカトリーヌに勝てるとは思えない。ってことはカトリーヌがこの男を庇ってこんな状況に?


『ふふっ、大好きです。お兄様♡』


『……』


 で、ここにレイヴンと。カトリーヌを気絶させたのが彼か。うーん。


「やっほーグレイ。今どうなってんの?」


『おい!!!』


「元気そうだね。良かったよ。テオ先生は近くにいるかい?」


『テオ先生って……保健室の先生か。探せばどうにかなるんだな?』


 通信を一方的に切られる。

 そうとは言ってないんだけど……まあでも先生はグレイにも見つからない場所にいるようだ。


『驚かないんだね』


『……。いつかはこうなるって思ってた。理由を聞いてもいい?』


『こんなんでもエリスは、妹だから』


『こんなんなんてひどいですお兄様♡』


「このエリスって女、本当に人間か?」僕が聞いてくる。人間だと思うけど……。


『妹だからこそここで俺が止める!』


 あれ!?射殺した!?

 頭を魔法で撃ち抜くのが見えた。呆気なくエリスが崩れ落ちる。証拠が、証拠がなくなっちゃうよ!?そう思いながら慌ててエリスの顔を拡大すると、「ヒュッ」───────こちらを見て笑った気がした。


「何あれ怖っ!?「ほんとだよ一瞬息止まったよなんだあれ!?」」


『これで終わりだと思わないでくださいね。今この状況を傍観者気取りでまるで娯楽みたいに?覗いてる者が何人いると思います?あははっ!あはははははははは!!!!』


 笑いながらふらふらとエリスが立ち上がる。


『絶対に許しませんよ、お兄様』


 そう言いながら後ろに頭から崩れ落ちた。今度こそ死んだか。


「うーん?なんだったんだ?「ただの人間ではなさそうだよな」そりゃそう。頭撃ち抜かれて立ち上がれる人間って……いないことはないのか?」


 そう言えば位置によっては脳を欠損しても生きてられるとか聞いたことあるな。


「どっちなのさ「分かんない」やはり判断基準はさっきの呪物を大量に操ってたあれだろ「でもあれくらいならリールもできそうじゃん?」言えてる」


 とか言ってたらグレイが先生を連れてきた。有能。

 1番重症だったダニエルを治していく。


「……そうだ!」


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