3-13 世界観設定
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「そもそもなんでネレイドは魔界に閉じ込められてるんだっけ」
「……」
ええと、翻訳翻訳。まず、その世界では一人一つスキルを持っている。最初の同人にこの設定はない。これはこのシリーズが商業に移るときに足された要素だと思うが───って感じ?
「……ん?」
ちょっと待て。聞いてないぞ!
スキルは作品の根幹に関わるものだからあるってのは当然知っているが、魔界に閉じ込められるほど凶悪なものではなかったはずだ。ネレイドのスキルって何?
てか同人から始まってるんだこの小説。どうやって発表してたんだろ。
僕が狼狽しているのを見てケイトがニヤリと笑う。
「……」
「昔ネレイドの祖母がシステムをハッキングして追加されてることが6巻で示唆されている?それがネレイドの代で身を結んだってのが1巻に書いてある、と。確かに……」
読んだ時の記憶を思い起こすと確かにそこが繋がる。
まあでも現状だと悪魔側が強すぎるから、それくらいの無法は必要だよね。
「ハッキングってのはよく分かんないけどこれから分かるのかな」
ケイトも今まで知らなかったということは、これは裏設定なのかこれから明かされる話なのか。
「……」
「昔僕がやってたゲームの話をしてほしい?画素数がどうたら?言ったっけその話」
「……」
スマホゲームの話とかしたのかな僕。
「したんだ」
前世の話からしないといけなさそうだけど、前世の話をするわけにも。ゲーム進行に影響出たら困るし。バタフライエフェクトで主人公が死ぬ的な。
じゃあ僕の制作された時代の話しよう。コンピュータとかもあったみたいだし。
「んー……僕は説明しにくいから僕頼む「いや僕も説明とか得意じゃないんだけど……いいか。古代文明は今よりもずっと進んでいたんだ。ここまではおーけー?」
「……」
ケイトが頷く。なんで僕が古代文明のこと知ってるんだよとかいうツッコミはないのか。
「どういう発展をしたのか、何故当時の資料が残っていないのか。ここから考えれば簡単な話だ」
「ん?」
資料を残すなら石が1番いいんだってね。
「この世界にはコンピュータがあった。……というかこの世界をコンピュータにした、できる人間がかつて存在した。そして文明はそこに記録されており、それはそこに生きる生き物でさえも書き換えることが出来た」
僕を作ったのはその人の弟子、だったらしい。師匠が死んでぶっ壊れてしまったんだろうと僕が言っていた。
「……」
「コンピュータってのはうーん、すっごい高性能な計算装置?かな。これでゲームとかもできたんだよ」
この話は僕から聞かされた話をそのまま話している。世界そのものがコンピュータだったってよく分からないし、今のところ伝奇っぽい乙女ゲームの内容と関係があるとも思えないから僕の中で保留にするしかない情報として処理されている。
「これを使って人間は魔法を使えるようになった。当然そんな技術がリスクなしで使えるわけもなく、バグでできたのが悪魔だった……って感じで合ってるかい僕?「完璧だ。さすが僕!」いえい」
割と適当言ったところもあったけどそこは僕と僕の以心伝心。言われてないこともすぐ分かるってことで。
ニコニコと、ケイトとそんな風になんてことない雑談をしていると、女体化の練習中で今日は女なリエルがものすごい剣幕で近づいてきた。何!?
「なんかすげえ重要な話してないか!?」
「ゲームの話?」
「そっちも気になるけどそっちじゃねぇ!」
「ええ〜?」
「……」
「もうすぐ授業だから移動しよう?え、僕のこと運んでくれるの?わーいケイト大好きー」
「……」
「どこからツッコめばいいのか分かんねえ!!」




