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乙女ゲームのセーブ&ロードくんがあだ名のモブ?に転生したので平和に暮らしたい  作者: 神谷洸希
中等部2年生

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24/70

2-6 4人目

 少年には足がちぎれた人形を渡しておいた。

 放り投げて渡したら、扱いが悪いと怒られた。

 よくわからない。


「次はようやく女の子か」


 ため息をついた。


「僕は本当に女の子好きだよな?「女の子が好きというか、可愛い子が好きなんだよ「僕は性別なしが好きだ。「うん、僕も好き。偏っているものは、あまり平等とは言えないよね。いくら有利不利が等価交換であるとはいえ、条件が最初から決められているのだから」


 独り言を呟いていく。


「本当に僕は規則に縛られすぎているな。そんなことでは、誰もが驚くような発明ができないぞ。「……どういうこと?いや、僕が言うべきではないのかもしれないが、規則はやはり大事ではないかな?」


 独り言を呟いていく。


「世の中には恐ろしい物がたくさんあるんだぞ、僕。規則に従っているだけでは潰せない「冷静に考えてみるんだ、別に潰さなくてもいいじゃないか。どれだけ理不尽なことがあったとしても、結局僕には関係がない「僕は分からない物が嫌いなんだろう?この世界はずっとずっと悪趣味でどうしようもないと、僕は知っているはずだ「そうだね、別に嫌いというわけでは無いが全くその通りだ」


 独り言を呟いていく。


「はあ……なんだい?この状況は」


 ため息をついた。

 思考を止めるのが怖くて、僕は1人で話し続けていた。


 僕が会おうとしていた、リストに書かれた少女が腹を出してこちらを見ている。

 まるで……そう、犬みたいに。


「悪趣味」


 それだけ言う。

 僕が言えたことではないかもしれないけれど。

 しかし、他人がこの光景を見たら、きっと同じように言葉を発するに違いない。

 だから僕も同じことを言う。


 そうだな……僕じゃない人間が見たら、きっと人間の尊厳を冒涜しているだなんて言われるのだろう。

 僕から見れば人間の尊厳なんてくだらないもの、笑い飛ばすだけだけれど。


 思考を回せ。

 悪趣味なんて雑な言い方ではなく、理由を見つけろ。

 この女の子は後で元老院に引き渡す。最終的には僕に関係がなくなる。余計な思考は捨てろ。


「これを行ったのは誰?「……十中八九魔王だろう」


 魔法が使われている形跡はあるのに、魔法の解析ができない。

 “僕”にすらそれができない相手なんてリエルだけ。


 前回のループ。もう消え失せた過去、リエルは何か言っていたか?

 ああ、そう言えば人を豚にしたんだったっけ。

 本当にどうしようもないやつだな、あいつ。


 そこで終わるから僕はダメなのだ。首を振る。

 結局僕自身にその手が及ばないのなら、どうでもいいんだろう。僕も全く本当にどうしようもない。


「……ほーらルイス。お手」


 立ち上がった。───────四足歩行で。

 お手はしてくれるらしい。

 目がギョロギョロしている。


 魔王は躾も万全だと。

 はあ……本当に悪趣味。


「餌……餌はほら、この通り」


 近くにあった魚をほぐして渡す。

 鼻をならしながら食べている。


「はあ……」


 訳が分からない……。リエルは何をしたいんだ?


 僕はルイスの目の前で、体操座りをしながら顔を覆った。




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