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乙女ゲームのセーブ&ロードくんがあだ名のモブ?に転生したので平和に暮らしたい  作者: 神谷洸希
中等部1年生

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1-16 フリータイム

「……エクスペクト」


「やめろ」


「くっ僕はポッターにはなれないのか……!」


「やめろ。なんかこう嫌な予感がするからやめろ。……というかお前そんなキャラじゃねぇだろ」


「暇を持て余しすぎた神々の遊び」


「暇だとお前そんなに壊れるのか……」


 暇なのでこの世界における版権の扱いを調べてみようとしたが言う前に止められた。本当にゲームの世界なんだなぁ。


「はーやることが無い……」


 家庭科の授業中なのだが、同じ班だったリエルの取ハーレムメンバーの子がさっさと料理を作り終えてしまった。

 そうして、目の前には完成された豪勢な料理が。


「それもしかして俺のせい?」


「いや、元はと言えば僕のせい」


 僕は昔からどうも家庭科が嫌いだ。

 食べ物なんて不味くなければなんでもいいというのが昔からの僕の考えだ。

 今は毒なんて効かず、味覚も任意で消せるのでその傾向はより顕著になっている。


 僕だって美味しいものは美味しいと思うのだ。

 しかしそこからが問題で、もう1回食べたいとは思わず、幸せにも繋がらない。

 人間が食に幸福を感じる理屈は理解できるが、僕には無理だった、それだけの話。


 そういうこともあって料理を筆頭に家庭科にどうも苦手意識があるのだ。だからこそ他の人がサクサク進めてると見てればいいかなーなんて思っちゃうわけで……まあ僕の弱さだよね。


「そう言えばお前、マリスちゃんとパーティー会場から消えてたけど何してたんだ?」


「語弊ありまくりな言い方やめようか。レイヴンもいたし」


「ああ、あの将来好青年になりそうな」


「そ、そうなんだ」


 なんかマリスちゃんもそんなこと言ってたよね。僕が知らないだけで結構有名人なのか?


「そのレイヴンの様子がおかしかったからさ、2人で保健室に運んだんだよね」


「はー、うらやま。俺その2人狙ってんだよね」


「……そう」


 聞かなかったことにしよ。

 前回の周回でレイヴンをリエルに預けたの失敗だったんじゃとか考えてはいけない。


「先生に見せたら案の定何者かに精神干渉魔法をかけられてるって話だったから解除してもらったのさ」


「精神干渉魔法ってあんまり術者いないと思うけど」


「そうなの?」


「あ、知らない感じ?基本他者に精神操作されてる場合って洗脳関連の魔法や技術、もしくは呪術によるものが一般的なんだよ。魔法ってのは事象に作用するもんだからな。人間の常識じゃ精神は精神でしかないから魔法で操作するもんじゃない。ま、俺は夢魔だから精神干渉魔法使えるがな!」


「君が犯人ってこと?」


「んなわけないよなぁ!?なんで今の流れでそうなった!?」


 魔法ってそんな感じの技術なんだ。魔王のレクチャー受けれるのは結構貴重かも。


「はは、冗談だよ」


「てかあの先生、精神干渉魔法解除できるのすごくね?滅多にない症例だろうに」


「確かに」


 あっさり解いてたからそういうもんだと思ってたが、解除にだってその魔法の知識いるよね。


「まあそんなのどうでもいいや。俺には関係ないし。それよりお前料理できない系キャラなの?」


「いやー料理はレシピを見ながら作れば失敗はしないかな」


 レシピを見なくても僕は基本的に味がしない物が好きなので、そうそう失敗はしないと思うが。

 野菜を茹でるだけだし。

 それを料理とは言わない?そうだね。


「普通だなぁ」


「嫌い=できないに結びつけるのは安直だと僕思うんだよ」


「うっ」


「あはは」


 しかし我ながらなんだこの生産性のない会話は。

 やはり暇すぎて少し頭がおかしくなっているようだ。


「スティーヴさん、紅茶も入れましょうか?」


「うん」


 家庭科の課題を1人で終わらせたリエルのハーレムメンバーが僕に紅茶を入れてくれるらしい。すごく紳士的な子だな。こういう子もいるのか。


「スティーヴさんは何故必ずリエル様と同じ班にされているのですか?」


「あー……さすがにそれ気になるよね……」


 毎回リエルのハーレムメンバー達は彼と同じ班になりたいとくじ引きで一喜一憂しているのに、僕は毎回同じ班なのだ。さすがに気になってもくるだろう。というかそれが彼ら彼女らから敵視されている最大の理由な気がしている僕だ。


 まあ普通に僕がリエル係にされてるだけというのが実情なのだが。

 ハーレムメンバーに囲まれてすごしてたら学びに繋がらないしかと言って普通の生徒を付ければいつの間にかリエルのハーレムメンバーになってしまう。ということでそこそこ長い間友人の距離感を保っている僕に白羽の矢が立ったというわけ。先生が僕にそう言ったのでそうなんだろう。僕としても常に話す友人がいてありがたくはある。


 ただそこまで話していいわけではないので、説明の仕方を考える。


「うーん、リエルはこの通り魔王だろ?僕もこう見えて立場もあるし頭もいいし、多分この学園で1番器用だし……ってことで監視役に選ばれてるんじゃないかな?」


「見事な自画自賛だな。ま、だいたい事実だがな」


「なるほど……」


 これで納得できるのかは謎だけどまあそういうことにしてもらおう。



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