4/24
第4話:初めて見えた本性
「あれ…この子、笑顔だけど…ちょっと違うかも」
会場の喧騒の中、迅の視線は完璧系Aに止まった。
彼女の笑顔は変わらず完璧だ。
しかし、瞳の奥に微妙な揺らぎがある――小さな焦り、計算された不自然さ。
「これは…本性の兆しか?」
心の中で分析しながら、迅は少し笑みを浮かべた。
その瞬間、ズレ系Cが思いもよらぬ質問を飛ばす。
「ねぇ、この人、今の表情って演技?」
場が一瞬静まり、Aは微妙に眉を動かす。
観察力の鋭い迅は、心の中で小さくガッツポーズ。
「やっぱり…読み通せる」
しかし、魔性系Dの存在も無視できない。
彼女は静かに笑いながら、迅をじっと観察している。
「この男…面白いわ」
その視線はまるで、次の手を試すかのようだった。
癒し系Bは相変わらず柔らかい微笑を浮かべる。
だが、その笑顔も完全ではない。
ほんの一瞬だけ、目が逸れた――何かを隠しているのか?
心理戦は静かに、しかし確実に動き始めた。
笑顔の裏に潜む本音、微妙な言動の差――迅はこれからの戦いを楽しみにしていた。
「さて、誰の仮面を最初に剥がすか…」
心の中で計算しながら、彼は次の行動に目を光らせる。




