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第3話:魔性系Dの登場と静かな戦線
「ふふっ、楽しそうね。みんなで遊びましょう?」
会場の隅から、突然響く低く甘い声。
それは魔性系Dだった。
長い黒髪、鋭い瞳、微笑の裏に何か計算された闇を感じさせる。
「この子、笑顔が怖い…」
迅の心の中で警戒警報が鳴る。
Dは軽やかに近づき、他の女性たちにささやく。
「ねぇ、この人、ちょっと怪しいと思わない?」
その声だけで空気が少し変わる。
完璧系Aは瞬時に警戒の目を光らせ、癒し系Bは微笑を絶やさず観察を続ける。
ズレ系Cはぽかんと口を開けている。
迅は心の中で冷静に分析する。
「よし…Dは動かし甲斐があるタイプだな。計算高いけど、わかりやすい」
心理戦の盤面に、新たな駒が置かれた瞬間だった。
会場の空気はさらに緊張する。
笑顔の裏に潜む計算、微妙な駆け引き、そして小さな嘘の数々。
誰が化けの皮を先に剥がされるのか。
誰が誰を出し抜くのか。
迅はふと笑った。
「これは…面白くなりそうだ」
だが、その瞬間、Dの瞳に不意に影が揺れる。
「ふふ、秘密は見抜けるかしら?」
――初めて、迅は本当に戦いの始まりを実感した。




