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第18話:決断の瞬間
「…さて、どう動くべきか」
Dの策略はさらに巧妙になり、会場全体の空気は重く張り詰める。
迅は胸の高鳴りを感じながらも、冷静に全員の微細な動きを見渡す。
「これは…一手間違えれば全てが崩れる」
Dは微笑みながら挑発する。
「ふふ、焦ってる?それとも考えすぎ?」
一瞬で視線が会場の他の女性たちにも影響を及ぼす。
Aは計算された微笑を浮かべつつ、わずかに動揺を見せる。
Bは柔らかい微笑で隠すが、瞳の奥に小さな緊張が光る。
Cは天然の振る舞いで場を和ませながら、偶然の一言がDの策略に波紋を作る。
迅は深く息を吸い込み、決断を下す。
「ここで引けば後悔する…なら、攻めるしかない」
心理戦の核心は、判断と行動のタイミング。
迅の一手は、Dの予想を超え、会場の空気を一気に揺るがす。
Dはわずかに瞳を見開く。
「ふふ…やるじゃない」
初めて、Dが本気で揺さぶられた瞬間だった。
笑顔と嘘、駆け引きの渦の中で、迅の決断が心理戦の流れを大きく変えた。
読者は息を呑み、次の展開に釘付けになる――
戦いは、ついに核心に差し掛かろうとしていた。




