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第12話:初めての大反撃
「…なら、こちらも少し遊ばせてもらおうか」
迅は静かに目を細め、Dの挑発に応じる決意を固めた。
魔性系Dは笑顔のまま、その意図を悟られないようにする。
しかし、迅はDの視線や微細な仕草、会話の間合いから、次の一手を完全に読み取っていた。
「ふふ…面白くなってきたわね」
Dの微笑には警戒心の色も混ざる。
初めて、自分が心理戦で揺さぶられていると実感したのだ。
迅は軽く視線を変え、完璧系Aに目を向ける。
「焦るな…計算通りに進めばいい」
Aもその目線に気づき、わずかに表情を緩める。
癒し系Bは微笑を浮かべたままだが、その奥で小さな変化が生じる。
「この子も何か隠している…今は関係ないか」
ズレ系Cは天然発言で場を和ませつつ、偶然の一言がDを揺さぶる。
そして迅はDに向かって、静かに反撃を仕掛ける。
一瞬の視線、言葉の選び方、微妙な間――
Dは思わず小さく笑みを歪めた。
「ふふ…やられたわね」
心理戦は一気に加速し、会場全体の空気が張り詰める。
笑顔の裏に隠された秘密、計算された動き、微細な嘘の数々。
迅の大反撃は、これからの戦いの流れを大きく変えた――。




