レイラの過去。5
もし、リュウジが封印した魔法が女の子の形をしていたなら、その子に危険が及ばないようにしたのなら夢とレイラの辻褄も合う。
「先生。僕のスキルはリュウジと同じものなんですよね?」
「ええ、伝説ではそう伝わっているわ。リオンくんの身体強化魔法はリュウジの魔法と酷似している。全く同じかは分からないけどね」
エイネスの話を聞いた俺はリュウジほど上手く自分の力を使えるだろうか……
俺にリュウジでも手放すしかなかったレイラを守れるのか? いや、守るんだ! 俺がレイラを必ず!
そう心に誓った俺はエイネスを真剣な目で見た。
「エイネス先生! 僕はもっと強くなりたいです! 仲間達を守れるくらい強く……これからもご指導お願いします!」
俺が深く頭を下げると、エイネスは微笑みながら頷いた。
「もちろんよ! リオンくんはこれからもっと強くなるわ! 私が鍛えて上げるからね!」
「先生」
その時、エイネスは手を叩いて言った。
「さて! 今日も私の授業があるからちゃんと支度してね!」
「今日はうちもしっかりと教えるので、少しずつやっていきましょう!」
エイネス先生とリティスは機嫌良く食堂を出て行った。
そこに彼女達と入れ違いでアリサとレイラが食堂にやってきた。
アリサとレイラは俺を見つけると、笑顔で駆け寄ってきた。
「おはよ! リオン。先に起きてたんなら、あたしも起こしてくれたらいいのに!」
「リオン! おはよう!」
俺の左右の空いてる椅子に座ったアリサとレイラは俺の顔を見て微笑む。
メイドに朝食を持って来てもらうと、アリサとレイラは朝食を食べ始めた。
パンとスープとスクランブルエッグにサラダが並んでいた。
レイラはしっかりとした固形物を食べるのは、ダンジョンに繋がれていて久しぶりなレイラはテーブルに広がっている料理をキラキラと輝かせた瞳でスプーンとフォークを両手に持った。
「これは美味しそう! これ全部食べていいの!?」
「ああ、だけど食べ過ぎはダメだよ? 体調を崩さない程度でね」
「うん! いただきまーす!」
俺がそうレイラに言うと、彼女は料理を食べ始める。
もぐもぐと食べ始めたレイラに、アリサを見て微笑むと自分も食事を始めた。
俺は食事をするアリサとレイラを見ながらココアを飲んだ。
朝食を食べ終えると、屋敷に来たエルロンドと妹のリエラを加え、俺とアリサとレイラが魔法の授業を受けるためにエイネスの所に向かって歩き出す。




