ダンジョンで出会った女の子。2
いや、所詮はおとぎ話の伝説の剣。現実に存在しているはずがない。
ならば、この剣は聖剣エクスカリバーを模して作られた紛い物か……?
そんなことに思考を巡らせていると、ボス部屋の入り口から聞き慣れた声が響いた。
「……リオン! アリサ! この部屋に居るのか!! いたら返事してくれ!!」
「この声……エルロンド様か!! なら、エイネス先生達もここに来ているってことだ! アリサ、待っててくれ! 今すぐに呼んで来る!」
俺はこの状況を説明するため、エルロンド達に急いでボス部屋の入り口の方へ走って行った。
「リオン! 良かった! 無事だったんだな!」
エルロンドは俺の姿を見るなり笑顔を見せてくれる。
「はい。なんとか……アリサも無事です。二人とも生きてます。ただ、今は色々ありまして……」
「まあ、なによりも君達が無事でよかった。君達のことが心配で仕方なかったんだ……」
そう言ってエルロンドは俺を強く抱きしめる。
「……それで、アリサはどこなんだ?」
「……今、ボス部屋の奥で女の子といます」
「……女の子?」
エルロンドは俺にそう言って不思議そうに首を傾げた。
その瞬間、後からボス部屋に入ってきたエイネスが反応を示す。
「女の子ですって!! ロリ!? ロリなの!?」
エイネスは興奮した様子で俺の肩をガシッと掴んできた。
「落ち着いてください。エイネス先生……」
俺はエイネスの勢いに気圧されてしまいドン引きしていた。
「えーと、とにかく付いてきて下さい。詳しいことを説明します」
俺はエイネス達をボス部屋の奥にある部屋へと連れて行った。
事情を全て説明し終わると、エイネスは真剣な顔で考え込んでいる。
「話は分かったわ……つまり、この子は得体の知れない何者か全く分からないと……って事は~、ロリの体を隅々までしっかりと調べなきゃねぇ~」
エイネスはニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら、手をわきわきと動かしていた。
「はぁ……この人は」
「……うち達はあんたをこの場所に置いて行くという選択があるんだよ?」
俺とリティスが、呆れて頭を抱えると、エイネスは真面目な表情になり口を開く。
「冗談はさておき……とりあえず、この子は私達の王都で保護しようと思うから……うぅぅっ、ロリを手放すなんて……拷問よ……ぐすっ……」
エイネスはガチ泣きしながら言った。
見た目は17歳だが、いい大人が泣いてるのは、見ているときついものがある。
泣き崩れるエイネスを無視して、俺はエルロンドに呼びかける。




