ダンジョンの最下層。 2
* * *
リオンとアリサが出口を探して歩き回っている一方その頃……
罠に掛かって強制ワープさせられたリオンとアリサを探す為、エイネスはリティスにエルロンドを預けた。
「リティス。エルロンドくんを連れて先に帰って……私はリオンくんとアリサちゃんを回収してから帰る」
「ダメですよ! ここは帰って王家に捜索隊を組織してもらう方が良いです! 未踏破エリアに落ちたのかもしれないし! いくら師匠でも単身では危険すぎます!」
「でも、私の目の前でショタとロリを見殺しにするなんてできないの! 私の心情に反する! 止めても無駄よリティス……このエイネス・リティスの目が黒いうちは絶対に子供達を泣かせない! ロリとショタが涙を流していいのは嬉しい時と、ベッドで私の腕の中に抱かれている時だけよ!!」
瞳に涙を浮かべていたリティスは、エイネスのその言葉を聞いて呆気に取られたようにボーっと力強く叫んだエイネスを見ていた。
「……お、おれも行きます」
弱々しい声でリティスの腕に支えられていたエルロンドが言った。
「エルロンドくん。ダメよ! あなたは魔力の残りがもうないし、歩くだけで精一杯じゃない!」
「いえ、アリサとリオンは俺の大事な仲間で友達だ……友を救う時に命を懸けなくてなにが王族か! 行かせて下さい!」
エルロンドはゆっくりと立ち上がるとふらふらしながら歩き出す。
その肩を掴んでエイネスが止めた。
「止めないで下さい。エイネス先生……おれは行かなきゃいけない」
「大丈夫。止めたりしない……光よ。我が力を彼に与え賜え……マジックリカバリー」
すると、エルロンドの体が緑色の光に包まれた。
「……あれ? 体が軽い。力が戻ってきた」
「エルロンドくん。行方不明の友達を救い出す為に友情に燃えるショタ……私も最高に萌えたわ! 一緒に2人を必ず助けましょう!」
「はい! エイネス先生!」
決意に満ちた表情をしたエルロンドは鼻血を出しているエイネスとがっしりと手を握り合う。
リティスはそれを見て頭を押さえて大きなため息を漏らした。
3人は行方不明になったリオンとアリサを探す為にダンジョンの奥に進んで歩き出す。
階層の道で出会ったモンスターを魔法で一撃で蹴散らすと、歩きながらエイネスは杖を前に突き出して目を瞑ると、ソナーのように壁を貫通する探知魔法でリオンとアリサを探す。
まあ、ダンジョンは本来は冒険者が来る場所、子供のリオンとアリサは身長で他の冒険者と容易に区別できる。しかも、探知魔法を使うことで強敵との接触も極力減らすことができる。まさに一石二鳥だ……




