ダンジョン。7
スライム達に衣服を溶かされているアリサとリティスの体に張り付いているスライムの核を俺が高速移動して破壊して撃破する。
「はぁ……はぁ……ありがとう。リオン」
「はぁ……はぁ……たすかったわ……リオンくん……」
頬を赤く染めながら大事な場所を手で隠して、肩で息をしながらアリサとリティスが俺にお礼を言った。
「はぁ~、もう少しだけ楽しんでからでも良かったのに……残念ね……」
エイネスはがっかりしながら魔力を体に纏わりついているスライムに流すと、スライムの核ごと破裂して倒した。
そんなに簡単に倒せるのなら、最初からやれと全裸になっているエイネスに思った。
岩の影に隠れて予備の服と装備に着替えたアリサとリティスとエイネスは、気を取り直してダンジョンの探索を再開する。
まだ第一階層だ。この階層では雑魚のモンスターしか出ない。
スライムは実害はあるが、最悪は全裸にされて装備を剥がされるが、ダンジョンを出れば街で再生してもらえる。
つまり、実害は強制的に全裸に剥かれるだけなのだ……
ダンジョンを進んで行くと、棍棒を持ったゴブリンが複数体現れた。
緑色の肌に体中にはボコボコとしたイボのようなものが出ている。
ゴブリンは口からよだれを垂れ流しながら血走った目で俺達を狙っている。
「ゴブリンか。雑魚モンスターの代表格だな! やっと暴れられる!」
エルロンドは剣を構えて嬉しそうに笑う。
さっきのスライムはアリサとリティスの絡みついていて剣を振れる状態じゃなかったが、ゴブリン相手なら人型と言えどモンスターだ、遠慮なく剣を振るって問題ない。
それはアリサも同じで、剣を構えて鋭い視線を向けている。
アリサもスライムに好き勝手されて相当頭にきていたのだろう。
ゴブリンは雑魚モンスターだ。村娘とかならゴブリンに成す術なく捕らわれて帰って来れなくなる。
だが、魔法と剣技を使えればゴブリンは怖い敵ではない。むしろ、怒りをぶつけるにはちょうどいい。
俺は早々に戦闘モードに入ってしまっている2人にため息を漏らすと仕方なくゴブリンに剣を構えた。
普通のファンタジー作品に出てくるゴブリンなら、俺でも余裕で相手ができる。だが、さっきのスライムのようになにか特性を持っているなら少し厄介だ。
「さあ、リオンくん以外は剣はしまって!」
「はあ? なんでですか? エイネス先生」
「あたしは剣を振りたいのに!」
エイネスにそう言われてエルロンドもアリサも不服そうな様子で言った。




