ダンジョン。6
一瞬、酸かもしれないと警戒したがどうやら溶かしているのは装備していた革鎧や衣服だけのようだ。
「きゃぁぁあああああああああっ!!」
「いやぁぁあああああああああっ!!」
溶けた装備を見てスライムの分析をしていると悲鳴が聞こえてきた。
アリサとリティスの悲鳴を聞いて、俺がその方を見るとスライムが彼女達の体に張り付いていた。
徐々に溶けていく装備にアリサもリティスも急いでスライムを引き剥がそうとするが、液体のスライムは手を容易に通過してしまって離れることはない。
スライム達がアリサとリティスの装備を溶かしていき、肌が見えて下着すら溶かしてしまっていた。
「このネバネバしたの取れない! これじゃー裸になっちゃうぅ〜」
アリサは剥がそうと何度も握り潰した結果、ぐちゃぐちゃになったスライムがアリサの体に広がって装備を溶かして肌が見えてしまっていた。
「この! スライムは核を潰せば……って! どこに入ってるのよ! いやぁ……そんなばしょ……だめだってばぁ……」
リティスの方は体に密着しているスライムの核を短剣で刺そうとしたが、手が届かない場所に核が移動してしまい焦って自分の服を切り裂いてしまって、スライムに溶かされた場所と切り裂かれた服が合わさってあられもない姿になってしまっていた。
徐々に布面積が少なくなっていくアリサとリティスから俺もエルロンドも目を逸らす。
ただ一人を除いては……
「いいぞ! もっとやれ! スライム……もっと左だ! 仕事しろ!」
エイネスは興奮して鼻血を出しながら叫んでいた。
しかし、当の本人は全身をスライム達に囲まれ、ひと絹纏わぬ姿に成り果て、モザイクがなければ直視できない姿になっていた。
興奮して腕を突き上げる度にエイネスの豊満な胸が体に張り付いているスライムと一緒に左右に揺れている。
変態の癖にここにいる誰よりもえろい体をしているのに、性格があれでえろさを感じないのはもう皮肉でしかない。
スライムは魔力を餌としている。だが、弱すぎるために魔法などを受けたら魔力の過剰摂取により体が破裂してしまう。
だから、スライム達はダンジョンなどに入って来る者達の装備に目を付けた。
装備の加工などには魔力が含まれる素材が使われる。それを溶かして体内に取り込むことでスライム達は栄養を摂取している。
だが、捕食によって装備は溶けてしまう。だから、女性による嫌なモンスターランキングでアンデットや死霊系のモンスター達を抑えて2位なっている。
なら、1位はと言うと、無数の触手全てに装備を溶かす液体を纏い人間の体液を養分とする植物、バイオレンスフラワーだ。




