魔法の師匠。11
* * *
廊下でリオンと別れたアリサはエイネスのいる部屋に向かって走った。
「うふふっ……これでリオンといつも一緒に居られるなら、背中を流すくらい何度でもやるわよ」
エイネスの居る部屋に着くと、アリサは少し緊張した様子で不安そうな表情を見せる。
(……大丈夫かな? ううん! お風呂で背中を流して一生懸命に頼めば大丈夫! リオンもそう言ってたし、お母様も恋は熱意と行動力だって言ってた。リオンと一緒にいられるならあたしは何でもするわ!)
アリサは心の中でそう思いながら意を決して部屋の扉をノックする。
「……あの。エイネス様はいらっしゃいますか? お願いがあって来ました」
扉がギィーっとゆっくりと開いて、紫色の長い髪に濃い紫のワンピースを着た少女が出てきた。足の部分が大きく裂けたワンピースの隙間からは黒いストッキングが顔を出す刺激的な少女の紫色の瞳がアリサを真っ直ぐに見つめていた。
それはまるで何日も食べ物にありつけていない荒野のライオンが獲物を見つけた時のようだ。
「あら、可愛らしいお嬢さん。どうしたのかしら?」
アリサは逆光で黒く影の落ちた顔のエイネスは不気味な笑みを浮かべる彼女に底知れない恐怖を感じながらも、意を決して言葉を発した。
「あの! 一緒にお風呂に入ってくれませんか? あたしに魔法を教えて下さい。頑張ってご奉仕しますから……」
「あらあら、それはいいわねぇ……あなた。歳はいくつ?」
「はい。今年で8歳になります」
エイネスはアリサを舐め回すように足から頭の先まで見ながら唇をぺろっと舐めて舌舐めずりをした。
「ぎりぎり7歳のロリ……なら、行きましょうか……」
「……えっ?」
野獣のような眼光がアリサを捉えると、エイネスはアリサの肩をガシッと抱くとゆっくりと月明かりに照らされた薄暗い廊下を歩いて闇の中へと消えて行った。
この時、アリサはまだ自分に降り掛かる恐怖を知らなかった……
お風呂に入る為に服を脱いで生まれたままの姿になったアリサは浴室の床をゆっくりと歩く。
隣を歩くエイネスの豊満な二つの膨らみが歩く度に大きく上下に揺れる。
アリサの視線はその動きに釘付けになる。別に変な意味ではない。ただ、自分のと比べてあまりにも違うそれに年頃の女の子の憧れからくるものだ。
自分もいつかあんな魅力的な女性の体になれるかという希望を考えてしまう。
「エイネス様。お背中をお流し……キャッ!!」
「……ぐへへ、もう我慢できない!」
エイネスはアリサを押し倒すと欲望に塗れた邪な瞳を向けている。
「ハァ、ハァ、ハァ……ロリの膨らみかけのちっぱい。きめ細かい真っ白な肌……ハァ、ハァ、もう辛抱たまらん!」
「ちょっ、ちょっと! なにっ!?」
「大丈夫。先っぽだけだから……痛くしないから……優しくするから……」
アリサに覆い被さるようにしたエイネスが鼻息を荒くして両手をワキワキと動かしながら言った。
「ちょっ、やだ! こんなの聞いてない……たすけてぇ……だれかぁ……リオン。い……いやぁあああああああああああああああっ!!」
絶望に表情を歪ませたアリサの悲鳴が浴室内にこだました。




