魔法の師匠。4
地面に広がった水溜まりを見つめていたリエラの表情が歪んで瞳に涙が滲んでうるうると輝く。
俺は慌ててリエラに駆け寄って頭を優しく撫でてやる。
「リエラ大丈夫だ! リエラはすごい! えらいぞー! お兄様は感動した! リエラは天才だ! リエラ。かわいいぞー! リエラは最高だ!」
「うっ……うっ……」
今にも泣き出しそうなリエラの頭を優しく撫でて慰める。
「……お兄さまぁ。リエラの壊れちゃった」
「大丈夫。大丈夫だ! 一度できたんだからすぐにまた作れるようになる」
「……うん」
リエラは俺の体に抱きついてぎゅっと腕に力を込めて顔を押し付けてくる。
そんなリエラを俺も優しく頭を撫でて抱き寄せる。
その直後、リエラの体がビクッと震えて俺を見上げてリエラが口を開いた。
「んっ……おにいさまぁ……おしっこ……」
「な、なにっ!?」
どうやら、魔法を使うのに体に力を込めていたのが悪かったらしい。
リエラは内股で股を押さえて俺を見上げてうるうるした瞳で訴える。
「……もれちゃう」
「ちょ、ちょっと待て! 今すぐトイレに……」
俺が焦ってあたふたしているとそこに目を輝かせたエイネスが割り込んできた。
「おしっこ!? それは大変! 私に任せなさい!」
エイネスは地面に両膝を付けて屈むとリエラの着ていたワンピースの裾をたくし上げるとリエラのパンツを下ろした。
「さあ、早く! 私が全て口で受け止めてあげるから!」
「……このバカが!!」
そこにリティスが口を大きく開けていたエイネスの頭をガコンッ!っと殴った。
舌を噛んだのかエイネスは口を押さえてその場にうずくまって悶絶している。
「この変態! ふざけてる場合かっ!! リオンくん。トイレに案内して!!」
リティスはリエラを抱きかかえるとすぐにトイレに向かって走り出した。
俺とリティスは急いでトイレに向かってなんとか事なきを得た。
トイレから戻って来ると、エイネスはどんよりとした雰囲気で壁の側に足を抱えて座っていた。
「……ここに来ればロリとショタを好きにできるって聞いたから、それを信じて楽しみにして来たのに……ロリのおしっこも飲めないなんて、こんなの詐欺だわ。そうね……この国を滅ぼしましょう。そして、ロリとショタだけの王国を私が築くのよ……」
それを見た俺とリティスは顔を引き攣らせて苦笑いを浮かべていた。
リエラは不思議そうに小首を傾げながら、どんよりと暗い空気を纏って壁の側でブツブツと呟いてエイネスのところまで歩いて行く。




