異世界転生
俺の名前は宮本 英二高校生3年生だ。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれた俺は優秀な兄に道場の跡取りを任せて剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
俺は体力作りの為にランニングをしていると、公園から出たボールを追いかけて道路に飛び出した子供がトラックに轢かれそうになったのを助けたのだが、俺は運悪く死んでしまったのだ……
次の瞬間に目を覚ました時、俺は赤ん坊になっていた。
「あぶぅー、あぁー」
(おれ、赤ん坊になってるー!?)
小さな手が俺の意思でうねうねと動いていた。
赤ん坊になった俺が暴れると抱いていた母親が俺を見下ろして微笑む。
金髪碧眼の彼女は母親になるにはまだ若そうで、年齢は18歳くらいに見えた。
「あらあら、お腹が空いたの? ほら、おっぱいですよー。私の可愛い宝物……」
目の前で彼女の柔らかそうな胸が露わになった。
前世では同い年くらいの女の子のおっぱいなんて見た事ない。
武術に打ち込んでいた俺は色恋沙汰には疎く、女子と話した事も数えるほどしかない。
「あら? お腹が空いたんじゃないのかしら? ほーら、おっぱいですよぉー。たくさんおっぱい飲まないと早く大きくなれませんよぉー?」
「あぁー、あぅー、あぅー」
(うわっ!おっぱいが!おっぱいが!)
口の前に差し出された柔らかそえなたわわなおっぱいに俺は覚悟を決めた。
(だが、ミルクを飲まないと死んでしまう。それに据え膳食わねば男の恥……いざ!)
俺は口の前に差し出された乳房に吸い付きミルクをごくごくと飲んだ。
柔らかいおっぱいの感触と口の中に広がる初めて味わう生暖かく甘い母乳の味に安心感を感じていた。
「ふふっ、たくさん飲んで早く大きくなるのよ?」
「あぅ……あぅ……」
(なんだこのふわふわとしたような、とろけるような感覚は……)
俺は少女のおっぱいを飲むという初めての体験に羞恥心を感じながら、赤ん坊の本能なのか母乳を一心不乱に飲んでいた。
俺はどうやら中世のような世界に転生したらしい。ラノベなどでよく言われる異世界転生と呼ばれるものだ。
しかし、話には聞いていたが本当に異世界に転生してしまうとは……だが、高校生で死んでしまうとは思ってもいなかった。こうして、異世界でも人生を歩むチャンスが貰えたのはありがたいことなのだろう。




