表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

お前!五億年ネコチャンを撫でてしまったのか!?

作者: ヒロモト

五億年。

気が遠くなる様な時間だ。

私は宇宙空間に猫といた。

終わった。

こんな何も無い所で五億年か。

ここにいる間は不老不死。五億年経てば億万長者になって元の世界の元の時間に戻れるらしいが。

寂しい。

辛い。

薄暗い。


「にゃー」


猫はいいな。

何も知らずに鳴いている。

お前を巻き込んでしまいすまない。

お前も五億年ここにいなきゃいけないんだぞ?分かってるのか?

ペロペロペロペロと毛繕いをしている。

肛門の☓マークがこちらに丸見えだ。

舐め終わったと思ったら今度は仰向けになってゴロンゴロン転がり始めた。


「にゃにゃにゃにゃにゃ」


猫よ。

いくら何でも気楽すぎないか?うーんと伸びをして香箱座りの体勢になりこちらを見つめている。


「……」


「……」


何だ?ガンを飛ばしているのか?

負けてたまるか。ああん!?


「……」


「……」


「……zzz」


寝た。


猫が寝た。


寝る子と書いてねこ。


猫が寝ているなぁとおもいながら私も横になった。

猫を見ていると少し面白い。

数日ぐらいは暇つぶしになりそうだ。

憂鬱と不安は全く消えない。

猫に飽きたら次は何をしよう?

1人じゃんけん。延々マラソン。頭の中で推理小説大作を書く。

……不安だ。





猫を撫でていた。

意外にも猫は飽きない。

もう数日。いや。1週間は経ったろうか?

猫には感謝している。

これから4億何年か知らないがよろしくたのむ……


「にゃー!」


おい!待て!猫よどこへ行く?

猫は突然立ち上がりまばゆい光の中に消えていく。

俺もそれを追って光に飛び込んだ。


『ゴオクネン。タッセイ。オメデトウ』


えっ?


猫を撫で、遊んだりボーっとしていたらもう五億年経っていたらしい。

感覚としては1週間だった。


すごいねぇ。ネコちゃんは。

飽きないねぇ。ネコちゃん。

ネコちゃん万歳。

億万長者になった俺はネコチャンの為に大陸を買ったのだった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] わかりみです。 私も延々と猫ちゃんたちと一緒にいられます。 猫ちゃん最後どうなるかとハラハラしていましたが、平和なラストでほっとしました。
[一言] ネコチャンパワーすごすぎ……!(´ω`*) 休日の朝からむっちゃほっこりさせて頂きましたv ヒロモトさん、ありがとうございました。
[良い点] 猫が可哀想な目に遭わなかったこと。猫が可愛いこと [一言] 猫と和解せよ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ