27/51
〈第27話〉奈落には「地獄」のほかに「舞台の床下」という意味もあるけど、この場合、両方
「そ、そ、それからね・・・」
「まだあるんですか」
「う、うん。こ、これで最後なんだけど、や、やっぱり、い、今のままじゃ少し面白すぎる気がするから、も、もうちょっとまじめな部分をふ、増やしたらどうかな」
申し訳なさそうにアドバイスしてきたブロッコリー先輩に、僕は苦笑した。
「分かりました。じゃあ、その部分も検討します」
なんとなく気分の立て直しに成功した僕は、
「三好も木崎もありがとうな。衣装の詳しい打ち合わせについては次回ということで、今日はお開きにしましょう。熊谷も清花もおつかれさま」
と締めくくった。
木崎が「こういう面白い打ち合わせだったらいつでも歓迎よ」と笑い、それから僕を奈落の底に突き落とす一言を付け加えた。
「長瀬、あんたも、もうちょっと頑張りなよ」




