異世界もの多いよね、、、
一章 夢見る異世界の扉
1 異世界もの多いよね、、、
二都はかなりのバトル漫画系オタクで心の中では異世界いかねぇかなぁって思いながら日々つまらない高校生活を送り家では漫画やアニメをひたすら見て充実した虚しい生活を繰り返していた。
「ジャアアアアアーーーーー」
「あぁ、すっきりした〜!、風呂入って今日は寝よ」
と思いながら洗面所までスッキリした気持ちで服を脱ぎ風呂場の扉を開けようとした瞬間謎の音が鳴り始めた。
「ぐううううううぅぅぅうゔゔゔぅ、、、」
「またか、この音腹の音とは思えん、、、てか何?この腹痛尋常じゃない痛さなんですけどw あはははは、、笑い事じゃねぇ...あ、だめだトイレに入ろ」
時間がないのでパンツだけは履き、洗面所を出てすぐ左にあるすぐ近いはずのトイレに駆け込みたいところだが慎重に内股になりながら少しずつ歩きトイレにゴールした二都であった。
「ぐうううぅ、、ポチャン!」
「ふぅ、、、」
約1時間の格闘の末に腹の痛みに勝利した二都であった。
「ガチャン、ガチャガチャ、」
「あれ?扉がなんか硬くね、まあいいや」
扉を開けた瞬間徐々に光が漏れてきて辺りがものすごい光に包まれた
「ピッッッカーーーーーーン」
「すげぇ変な擬音、てかめっちゃ眩しい!!え、、、、なんだこれ⁉︎」
なんとトイレの扉開けた先には何の変哲も無い滑り台やブランコがある綺麗な芝生の広い公園がであった。
そして、公園の光が漏れ出したトイレから出てきた男はほぼ全裸であった。
「てっきり異世界ファンタジーの世界に迷い込んだと思ったら、、、えっ、、、公園?、、しかも今、俺服が、、」
二都は何が起こっているのかわからずちょっとしたパニック状態なので、物事を頭の中で整理する事を考えトイレの扉を閉めることを第一に考え、ゆっくり静かなる風の如く扉を閉めた。
二都冷静になった結果あることに気づいた。
「え、てか公園の真ん中じゃねええぇぇかかぁぁーーー!!!」
と、今までに出したことないくらいの声で叫んだ。
「それよりパンツしか服ない方が重大じゃん、、、、しかもなんで朝なんだよ家にいた時はトイレにこもってた時間入れて21時くらいの筈なんだが。まぁ今もトイレにこもってますけどね....あはは...笑えねぇ。」
でも助かった事が1つある、それはこの公園に誰もいないということ。だが公園の周りは住宅地のためこの公園からは出ない方が無難だろう。
「このままじゃヤベェ、、、」
と言っているうちにカツンカツンとヒールの音がだんだん大きく聞こえてきた。
「やばさMAX!!」
二都が喋るのと同時に扉の開く音が重なった。
「今入ってまっ、、、」
「ガチャ、ギイイイイィィ」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
扉を開けたのはどこにでもいそうな普通の女性でその目の前にしゃがみ込んでいたパンツ一丁の男は二都であった....
「お、おおはよう!いい朝だねっ!!、、、こここれは違うんです!!!」
「きききききゃゃゃゃぁぁぁああああああ!!!!」
叫びながらそして器用にスマホを指で動かしながら走り去っていく女性は電話をしていた。
「もしもし!変態です!!あっ間違えました、草腹公園のトイレに服を着てない変態が......」
二都が聞いた電話の内容はそこまでであった。
「人ってあんな大きい声出るんだな。」
「ピーポーピーポーピーポーー」
こうして逃げる暇もなく公園のトイレで捕まり交番へ連れて行かれたが身元不明のためとりあえず刑務所へと連れて行かれた二都であった。