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アホ様。塔内の安全をご確認ならせられる

ヌッチュヌッチュヌッチュヌッチュ


「くっ! こ、こんな事で私が……」



 ワシは警備室で下層階の様子をモニターチェックしておった。


クリクリクリクリ ビクッ! ビクビクン!


(※効果音はイメージです)


「はぁっ!? そ、そこは! あ、あぁっ!!」


「ふむ、こっちの獣人の子は貧乳なんであんま期待しとらんかったんじゃが、これはこれでなかなか……悪くないのぅ」


 3階は異常無し、と。続けて4階に不審な映像が映っとらんかチェックに入る。



グッチョグッチョグッチョグッチョ! パンパンパンパンパンパンパンパン!


「おほぉぉぉぉぉ!! そ、そんな奥まで突いちゃらめぇぇぇ!!」


(※ぬかるんだ足元で、突っ張りと張り手で戦っている音です。勝手に卑猥な想像をするのはご遠慮ください)



「おぉ!? こ、これは!」


 なんと言う激しいバトル。


「このエルフの子は見どころがあるのぉ……むっ!?」


 じゃが、そこで警告のアラームが点灯する。追加の挑戦者じゃ。


「はぁっ!」


ザシュッ!


「ブヒィィィィィ!」


 途中から乱入してきたイケメンがオークを斬り捨てる。

 神聖な土俵の上に土足で上がり込むとは、天に唾吐く罰当たり者じゃ!



「君、大丈夫かい?」


「あ、ありがとうございます! あ、あの。助けていただいでありがとうございました」


「はは、女の子1人じゃ危ないよ。良かったら一緒にくる?」


「は、はい……(ぽっ)」



 またか! またこのパターンなのかぁぁ!!

 よく見たら3階におった獣人の子まで隣におるではないか。

 またまたまたまた2ゴールなのか!

 

 許さん……イケメンマジ許すまじ……


「ぬぁーにが(ぽっ)じゃ! ふざけんな! なんでワシがわざわざ作ったダンジョンでカップル成立の手助けせねばならんのじゃ」


 このまま黙ってお持ち帰りさせるほどワシは甘くないぞ……

 ワシの名は大賢者ハンゾウ。心の底からイケメンが大嫌いな……ただの世界最強大魔導士じゃて……

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