【特殊武装】2 山を背負う亀
ただいま小説を読みやすくするために改編中です。
俺とサラの行動は迅速だった。
悲鳴が聞こえた方向を確認し洞窟を飛び出した。
「リオン!少し本気で走るわよ!」
「了解ッ!」
「向こうに着いたらリオンは人命救助を優先よ!」
「サラも無茶はしないでよ!」
「わかってるわ!」
2人で行動の確認をしながら駆けてゆく。
5分程で悲鳴が聞こえた付近へついた。
「魔物の気配がない……?」
俺は索敵して得た結果に違和感を覚える
これはおかしい。
ここは悪名高き【魔物の楽園】だ。
普段は周囲を埋め尽くすほどの魔物が存在しているのだ。
それが今は一切気配がしてこない。
「リオン、これは森の主クラスが近くにいるかも知れないわ」
なっ!? 森の主クラスだと!?
「サラ、それはかなりやばい状況だよね」
「うん。かなり危険な状態よ」
「危険な状態とか言って何で笑ってるんだよ…」
「え!私笑ってた?」
「もうそれは幸せそうにね…」
サラは強い敵と戦うとき笑いながら戦っている。
サラ自身が言うには鬼人族の血が昂るんだそうだ。
サラと話しながらも周囲を警戒していると、何か索敵に引っかかる。
「サラッ!何かデカイ物が空から落ちくるよ!」
「空からとは予想外な登場ねッ!」
ドォォォォォォン!!!!!!!!!
周囲の木々を吹き飛ばし山が落ちてきた。
まさか山が落ちてくるとは思わなかった…
いや!この山動いてやがる!もしかして魔物か!
するとサラが楽しそうに
「【王山亀】なんて災害指定じゃないの!」
「何でそんなに嬉しそうなんだよ!」
「災害指定の魔物と戦える機会なんて滅多に無いからに決まってるでしょ!こいつ相手で素手は厳しいわね!1つ武装を発現するわ!リオンは悲鳴を上げた人を見つけて!」
『踊り狂え!【狂った踊人の靴】!』
サラが鍵となる言葉を紡ぐと、武装が顕現して行く。
その光景は美しくそしてそれ以上に力強い!
これがサラの1つ目の武装!
凄く綺麗で何よりも圧倒的な力を感じる。
「さあ!ダンスの時間よ!踊り狂いましょう!」
ブーツに纏った風が吹き抜ける。
王山亀の目の前まで駆けていく。
無駄にデカイ顔に向かって廻し上段蹴りを放つ。
「ドゴォォ!!」
爆音とともにギャグ漫画のワンシーンのように亀がひっくり返る。
そんな亀を見てサラはとても楽しそうに声を張り上げながら駆ける
「まだダンスの時間は始まったばかりよ!」
サラが戦闘している頃俺は吹き飛ばされた木々見下ろせる場所に立っていた。
サラが魔物を引きつけてる間に俺は悲鳴を上げた人間の捜索だ。
正直な所生きている率はかなり低いだろう。
理由は単純明快だ。
俺達が悲鳴の聞こえた付近に到着したのは聞こえてから5分程経ってからであり、ここは魔物の楽園だからだ。
トドメがあのバカでかい亀である。
生きていたらかなりの強運の持ち主だろう。
「まぁ一応かなり強く探索の魔法を使っとこ」
と半ば諦めて探索しているとかなり下の方に小さな反応を見つけることができた。
あの状況で生き残るなんて凄いな…
身体強化を施し折り重なった木々を除去して行く
かなり下まで除去すると目的の小さな反応にたどり着いた。
最後の一際大きな木を破壊してどけてみると
「え…?」
そこに居たのは銀髪に狼の耳を生やした5歳ほどの美しい娘だった
はい!出ました!ヒロイン候補二人目!
最初亀じゃなくて龍の予定でしたがサラさんなら山ぐらい砕けるだろうと思いデカイ亀にしました!
武装についてはまだもうすこし構想を練ります!
次回はサラさんの戦闘を終わらせてヒロイン候補ちゃんの
自己紹介などにたどり着けたらと思っています!
今回も読んでいただきありがとうございました!






