【特殊武装】1嵐の始まり
ただいま小説を読みやすくするために改編中です。
俺が転生してから5年たったが、前の世界とは違いこの世界は退屈が少なそうだ。
魔物が存在しそれを討伐する者がいる。
さらには、人の身で神にとどく可能性を持った【特殊武装】も存在する。
俺が一番心踊ったのは、この世界にはまだ見ぬ強者どもが世界中に存在すると聞けたことだ。
一緒にいるサラもその強者の一人。
サラのような強者に合うためにも、早く成人して旅をして回りたい。
だかそのためにも、今は力も知識も俺には足りないものが多すぎる。
前世では考えられなかった修行と言う行為が、楽しくて仕方ないから問題ないのだか。
おっと話が逸れたが今は【特殊武装】についての勉強だ。
「特殊武装についてのお勉強を始めますよー」
「はい!よろしくお願いします!」
「いい返事ですね♪
リオンは特殊武装は、七歳と十五歳の二回発現の儀があると説明したのは覚えてますか?」
「覚えてます!」
「では、なぜ2回発現の儀あるかの説明は覚えてますか?」
ここは本で読んだな。
「えーと...人は生まれた時から七歳まで魔力を放出できない体質だから、溜まりすぎて危険な魔力を武装として発現させたのが、始まりなんだよね」
「はい。よく出来ました♪それじゃあ二回目の発現が、十五歳なのは説明できますか?」
「うーん...ちょっとわかんないかな...」
そこは本にも書いてなかったはずだ。
「ふふ♪本にも滅多に載ってないから仕方ないですよ。あんまり落ち込まなくても大丈夫です!」
本にも載ってないのかよ!
「答えられないのわかってて、聞くなんてサラ意地悪!」
サラは時々性格が悪いと思う。
「ごめんなさいね」
「許してあげるから、早く教えて!」
「はいはい。
二回目の発現は、昔の成人の証として扱われていました。十五歳で成人したら、独り立ちしなきゃいけないですよね。
ですから親から子への、餞別と言われています」
「でも発現しない人もいたりするんでしょ?」
発現できなかったら、親からの餞別は無しなのか?
「武装じたいが発現しなくても、発現の儀することで身体的に強くなれます。それだけでかなりの差が出ます。
九割型の人は発現の儀を行いますね」
てことは、発現の儀さえしてしまえばかなり強くなれるのか。
「でもさっきまでの説明は昔の考え方ですね」
その言い方だと今の説明は古いようだな。
「どういうことなの?」
「停戦協定ができてからは、武装の有無でかなり立場が変わってしまう様になったのです」
「身体能力は上がっているんでしょ?」
「飛躍的に上がりますね」
「それなら武装がなくても戦えるんじゃないの?」
武装が無くても、この世界には武器はあるわけだし。
「戦えるのは間違いないです。
ほとんどの人が、一度目の発現の儀は成功しますから一つは武装があるわけですし。
それでも『二つ目の武装を持っている』と言うことが、社会的なステータスになっているんです」
「社会的なステータス?」
なんだそれ。特殊武装はあくまでも、道具であって扱う者に武術の理がなかったら無駄じゃないのか?
それを社会的なステータスだなんて、思っていたよりも考えが甘いのか?
「そうです。発現の儀はその人の、精神力と魔力を限界まで放出して発現させられます。
けれど七歳の発現率は九〇%と高い確率だけど、十五歳の発現率は十〇%と、ほんの一握りの人しか発現できません」
「なるほどね・・・どれだけ身体能力が上がっても、特殊武装が無い人の方が劣っているって考え方になるんだね」
発現率が急激に落ちすぎだろ・・・
今の話だと確かに、二つの武装を持っていたらどの仕事でも引く手数多だろうな。
社会的なステータスとしてこれ以上わかりやすいものもないな。
「しかも二つ目の特殊武装はとても強力です。
例を上げるなら私の武装は、一度目の武装がブーツなんですけど二つ目の篭手が発現した瞬間に理解しました。
これは異常だと」
「身体能力も上がって、更に武装がつくから確かに強くなりすぎるよね」
「それだけじゃありません」
それだけじゃない?他にも何か変わるのか?
俺がサラの次の言葉を待っていると
「キャーーーーーーーッッ!!!」
そんな悲鳴が外から聞こえてきた。
特殊武装の説明にはとても苦労しました!
まだ謎の多い特殊武装ですが次の話で説明を終えるつもりです。
悲鳴の正体はいったい誰なんでしょうか!
今回も読んでいただいてありがとうございました。