麗しき武人
ただいま小説を読みやすくするために改編中です。
どうも初めまして、サラ・シャロームと申します。
ついさっき森の中で不思議な赤ちゃんを拾ってしまいました。
この世界では滅多にみない黒髪の赤子です。
しかしよりによって、この森に赤ちゃんを捨てるなんていったい何を考えているのでしょうか。
赤ちゃんの親を説教してやりたい気分です!
私が赤ちゃんを抱っこすると
「この子凄く身体が冷えているわ! 急いで温めないと!」
私は急いで自分の住処の洞窟に戻ってきました。
新品のフワフワのタオルを何重にもして赤ちゃんを包んであげました。
しかしタオルだけでは心許ないので簡単な火魔法をかけて温かくしておきました。
あ、部屋の明かりが消えてしまいました。
いけません!
これでは赤ちゃんの可愛い寝顔が見えなくなってしまいます!
私は急いで光魔法を貯めれる魔道具に魔法を込めていきます。
すると赤ちゃんが起きたような音が聞こえました。
私は驚かせてはいけないと思い、はやる気持ちを抑えながらゆっくりと明かりをつけました。
「あら? 目が覚めたのね!」
赤ちゃんはほんとに起きていて少し気持ちが高ぶってしまいました!
いけませんいけません。
赤ちゃんがビックリした顔で私を見つめています。
あやすために私は出来る限り優しく抱き上げました。
赤ちゃんを抱き上げたのは初めてなのですが、なんでしょう、この胸の奥から溢れる柔らかな感情は...。
もしや!これが噂に聞く【母性】と言う感情なのでしょうか!
自分の中の気持ちを理解してもう一度赤ちゃんを見てみると……もうこの子が愛おしくて仕方ありません!
濡れた鴉のような艶のある黒髪に、世にも珍しい黄金の瞳。
顔立ちは赤ちゃんの今でも、将来に期待が持てるほど整った顔立ちをしています。
ミステリアスな雰囲気の、イケメンになること間違いないでしょう。
いえ、クール系のイケメンでしょうか?
はっ!?いけません!また高ぶってしまいました。
ですが1つ言えることはこの子の親は今日から私がなると決めました!
今更返して欲しいと来てもこの子は返してあげません!
私がそんな決心をしていると
「あぅあ〜…うぁ!?」
赤ちゃんが喋ったと思ったら何故かビックリして、落ちそうになってしまいました。
私は何とか支えられましたが、ちょっと危なかったです。
もしかして私に抱っこされるのが嫌なのでしょうか...?
それなら凄く凹んでしまいます。
とりあえず赤ちゃんを優しくフワフワのタオルの中に戻す事にします。
明日にでも新しくベッドを、作ってあげなくてはいけませんね。
いつまでも赤ちゃん赤ちゃんと呼びにくいので名前を考えましょう。
そうですね…う~ん…リオン!リオンにしましょう!
なかなかに凛々しい名前になりましたね!
これは自画自賛してもいいと思うんですがどうでしょう?
リオンはコロコロ表情を変えています。
難しそうな顔をしたり、サプライズを受けたような顔をしたり
見ていて飽きることはありません。
それから少しすると歴戦の英雄のような凛々しい顔で天井を見つめています。
何故だかわかりませんが、私はこの顔を見た瞬間直感しました。
彼は将来『世界を動かす英雄』になれると。
何故と聞かれても直感としか言えません。
でもこの直感は外れないと思っています。
彼は私の息子であり、私の技術を継承させる弟子にするを決意しました。
そんな事を考えていると少しだけさっきの反応が気になってしまいました。
私が抱いているとびっくりして落ちそうになるほど怖がられているのに、その状況で修行なんてつけて、もっと嫌われるのではと不安になりました...。
今度はもっと優しく抱っこしてみましょう。
さっきの抱っこは不味かったらしいので。
「私の抱っこは嫌だったかしら…」
心の中では落ち込みながらそれを越える程の喜びにも満たされていました。
彼には私が持てる知識と技術すべてを、継承して欲しいと思っています。
今から修行のメニューを考えておきましょうか!
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彼女の名は【サラ・シャローム】エルフと鬼人のハーフであり、見た目はエルフだが力は鬼の如し、まさしく天下無双の武人である。
エルフは魔法が得意だか彼女は武術だけでこの世界の神の1柱である【武神】を打ち破った生ける伝説その人である。
育ての親を先に掘り返してみました。
主人公より先に名前が決まっていたので名付け親にもなってもらいました。
サラのイメージは見た目がエルフですが能力は鬼人に色濃く影響を受けていると思っています。
次の話は少しだけ大きくなった状態で始まります。
理由は赤ちゃんの間は訓練などの他に知識についても書けないのでちょっと飛ばして3歳児位から始めるつもりです!