秋風VS妹紅
「さぁて、そっちからかかってきな。どれほどの力を持っているのか確かめたいから…って、どうしたんだい?急に固まって」
「いや…何でもねぇよ」
実際理由はあった。それは俺の前に不老不死の人物が立っているからだ。よくよく考えると俺に勝ち目はない。ただ、いつまでも考えていればやられてしまうことは分かっていた
「…しょうがないか」
考えて出した答えは、戦う。こちらに勝ち目がなくてもやるだけやる
「…よし。幻符『物静かな幻』」
このスペルに威力なんて無い。ただ、相手を翻弄して攻撃する、それが俺のパターンの一つだ
「…ん?周りが急に変わったな…」
「さて…先手を…」
そう思っていたとき、妹紅は既に気づいていた
「このパターンはよく見るから、もう見慣れちゃったよ」
妹紅はそう言い、俺の攻撃をあっさりと避けた
「こんな古い方法は効かないか…」
「さて、次はどんなのを出してくれるかな?」
自分の持っているスペルカードはまだ残っている。そして、次の行動へ出た
「直接仕掛ける…剣帝『天地の舞い』」
あの神殿で使ったこのスペル。遠距離が無理なら近距離で戦う。今考えた方法だ。方法とは言いにくい、どっちかというとゴリ押しだと思う
「なるほどね…自身の武器を強化してこちらに挑むと…面白いね」
「そうかい。重症負わない様に気をつけな!」
そして妹紅の近くまで行き、剣を振った
「おっと、危ない危ない」
「届かないか…なら氷の力を使って行動を止める…!」
剣に氷属性の追加、そして妹紅の動きを止めることに専念した
「…氷?」
「さぁて、一気に攻める大チャンスに…!?」
妹紅は炎によって俺の氷を全て溶かした
「炎を扱えるのか…この事を先に知っとくべきだったな…」
「私の炎でその剣も一気に溶けちゃうことはないとは思うけど、剣にかなりのダメージを……え?」
しかし対応は出来た。今発動しているスペルカードが救いだった
「悪いな、今はそこらの剣とは違うんだよ。いくつかの属性に対応は出来るんでね」
「つまり私の攻撃はあまり通らない…というのね?」
「そうだな。と言っても、この剣で防げないのは喰らうかもしれないけどな」
「それならこれとかがいいかな…『インペリシャブルシューティング』」
宣言した時、一箇所に弾幕が出来ていた
「これぐらいは楽だな」
「この程度はまだ楽じゃなきゃね。さて、続けて行くよ!」
そうしていく内に、数は増えていった
「…今のは危なかったな。かすりで助かって何よりだ…」
「それじゃあこう行こうかな」
次に自分の場所から数多くの弾幕を放ってきた
「これは避けようがない…な。真紅『狂月終始』」
最早これを避けるのには限界があった
「これをスペルカードで対抗できるなんて…やるね」
「そりゃどうも…?」
やたら体が疲れてきた様に思えた
「ん?もう降参かい?」
「いや…ちょっと昨日寝不足で今だるいだけだ…」
「…かな」
「…何だ?」
「いや、ちょっと聞きたいんだけど、今までに今回みたいに多くのスペルカードを一度に使用したことはないかい?」
「あー…無いな。こんなに使ったのは今回が初だ」
「だとすると、その疲労はスペルカードの大量使用かな」
「…そう言っても、少ししか使ってない気がするんだが」
「それだと…紅夜が自身の持つスペルカード一つ一つに全力を注ぎすぎて、すぐ疲れてしまう、かな」
「それかな…」
そう言われても、やめることはできなかった
「…俺自身の限界を知る。だから、倒れるまでは戦い続けるぜ」
「いい根性だね。それじゃあ、限界を教えてあげるよ」
「くたばりはしない…」
「不死『火の鳥-鳳翼天翔-』」
次から次へと現れる不死鳥…みたいなの。通った後には弾幕が残っていた
「あの眼の力が出てなくても…いくしかない。…冥を始りの刻とし、その無幻を受け、孤独の永遠を彷徨い続けろ…」
その瞬間に弾幕は消えた。ただ、弾幕を放った妹紅には全く当たっていなかった。
「当たんねぇのか…っ!?」
あれを無理矢理宣言したせいなのか、目にかなりのダメージを受け、次第に視界がぼやけてきた
「ふぅ…弾幕を全て消すとは…やるね。ただ、見た感じ限界が見えてきたんじゃないかな?」
「多分…そうかもな。…最後に一発…避けれるもんなら避けてみろ…!」
妹紅の近くまで行き、力を振り絞り、剣を振った
「これだと避けるのも…!」
「やるだけやってやるさ…」
そうして妹紅に剣を刺した
その後、俺はあいつが不老不死なのを忘れ、永遠亭に向かおうとしたその時、妹紅が現れた
「…中々やるね」
「…嘘だろ…?まだ平然としていれるなんて…」
「忘れたかい?私は不老不死なんだよ」
「まだやってや…」
その瞬間、妹紅に手を掴まれ、フィアを指してこういった
「紅夜には失ってはいけないものがあるだろ?今はその失ってはいけないものと自分を大切にしな」
「…フィア」
「秋風さん…体の方が…」
「分かってる…妹紅、永遠亭まで案内してくれないか?」
「勿論構わないよ。途中で倒れるなよ?」
「その心配は大丈夫だ」
そうして、永遠亭を目指した
戦闘シーンで一話分書くのは今回が初ですね。
活動報告でオリキャラの秋風紅夜の絵を書いてくださる方募集しています。




