旅立つは紅魔館
そうですね…今回長いですね。何故か
毎度のことですね。変に長く感じるのは。
フィアは不運な事に負傷してしまった。見た感じからして、足を痛めてるのだろう
「フィア、あんな妖怪に負けるなんて、何かあったのか?」
それはすぐに思ってしまったことだった。見た目から強そうなフィアが何故あの妖怪に負けてしまったのか
「今もそうなのですが、能力を使えない状態にしてたんです」
「使えない状態?」
「はい。普段から数多くの能力を維持していると体力がなくなってしまうんです。その為、時間のある時にこうやって能力を使えなくして、体力の消耗を抑えてるんです」
「なるほど…能力を抑えれるなんて、結構いいかもな」
「そうですかねー」
何か日常的な会話をしていた。多分ここではこの会話は日常的だと思う
「あの~、秋風さん」
「ん?どうした?」
「何か足が楽になってきたのでこの辺で下ろしてくれて構いませんよ」
「ん?そうか?」
「はい。というかこのままだと秋風さんも疲れたりするので…」
「んー…」
「あ、秋風さん…?」
そこで一言、こういった
「…離さねぇよ」
「…え?」
「だから離さねぇって言ったんだ」
「…え、えっとー…」
「俺は今フィアを下ろしたりなんかしないさ。例え誰からも嫌われ、誰からも拒まれようとも…今夜はこのままで居させてもらうよ…」
「え、ぇっと…つまり私って…」
「あぁ、このまま」
「…はい。じゃあこのままで居させてもらいますね…」
「…つか、これって夢や幻、運命操作じゃないよな?」
「夢や幻は秋風さんが使いますから効きませんし、運命操作も効きませんよ」
「…それじゃあ現実だな」
「はい…」
あれから数分後、俺とフィアは紅魔館へ戻ってきた
「あら、紅夜とノヴァーレじゃない」
「私のことノヴァーレって呼ぶんですね…」
「まぁ、気にすんな。つか、数十分ぶりだな、レミリア」
「えぇ、数十分ぶりね。この腹痛系男子」
「なんで『この』を付けた…まぁ、いいや。あぁ、そうだ」
そこでさっき決めたことを言った
「そろそろ紅魔館出るわ」
「わかったわ」
「何だ、意外と冷静だな」
「貴方のせいで館が危機にさらされたのよ?そんなやつを涙出して見送れと?」
「いや、冗談。まぁ、いろいろどうもな」
そうして出ようとしたが、ここにいる奴らにある質問が浮かんだ
「なぁ、謡廉と明莉とフィアはどうするんだ?」
「俺はここに残るかな」
「私も同じくここに残るわ」
「あぁ、了解。それで、フィアはどうする?」
「え!?そ、そうですね~…私は秋風さんと同行します」
その瞬間、何故か皆唖然としていた
「え、えと…皆さん?」
「まさか貴方が自分から行くなんてね…雨降りそうだわ…破滅だわ…」
「まず誰だか知りません。とりあえず何処かへ行ってください」
「謡廉と同じです」
「外に行くだけでこう言われるなんて…酷いですよぉ…うっ…ぅ…」
正確な理由は知らないが、フィアが泣き始めてしまった…と同時に、眼の力が戻ってきた。更に殺気が湧いた
「おいお前ら、今フィア泣かしたよな?嘘ついても無駄だぜ?しっかり見たし、聞いてましたからよぉ?死にたい?つか死ぬ覚悟で言ったんだよな?さっきの暴言よ」
「お、落ち着きなさい紅夜…決して私達はあの子を泣かせるために言ったんじゃないのよ?」
「そ、そうだぜ秋風。何言えばいいか分からないからああゆう風に言っただけだ…」
「それに私達は泣かせるなんて考えてないのよ?単なる冗談を言っただけなのよ?」
「ぅ…ひっぐ…秋風さん…皆酷いです…」
俺は小声でフィアに言った
「少し待っててくれ…一瞬で終わらせるからさ」
「はい…お願いします。もしもの時は私も協力しますね…」
「あぁ、助かるよ」
そして向きを変え、三人の前でひたすら喋った
「よーしお前らの事情はよーく分かったよ。今すぐ紅魔館と共にあの世へ送ってやるよ。今なら無料で一瞬で逝かせてやるよ。この館程度なら数分単位で破滅に導いてやるよ」
「秋風…本気か?この館をお前が壊そうとしてもピクリとも…」
「…秋月、といったかしら。彼の言ったことは本当よ。それにこの館は壊されるわ…」
「…嘘だろ」
「だって、あそこに狂い過ぎた紅夜と半覚醒状態のあの子がいるのだから…」
「…しょうがない、一旦外へ誘導しよう」
「んで?死ぬ覚悟は出来たか?」
「秋風…俺についてこれるかな?」
「…なるほど。まぁ、そちらの策に乗ってやるよ」
そうして外へ出た
「さぁーて…最初から本気で行こうか」
「俺の速度調整に適うとでも…」
「やられる前からやればいい話だ…フィア、行けるか?」
「…はい。一瞬で終わらせましょう」
「…まさか」
「連携技…「幻舞永遠楼焔死『紅輝夢情天魏風滅玥鍼』」
「え、ちょ、本当に紅魔館崩壊するわ。というかそれどころじゃなくなるわ」
「速度調整全然効かねぇ…というかあれ長いな…」
「長い分…論外級のスペルカードだわ…」
「これでも加減はしといたが?」
レミリアと後の2人は一斉にこういった
「は?」
あれから数分後
「ったく…下手にフィア泣かせんじゃねぇよ…」
「今回は私達が悪かったわ」
「おいレミリア…どう考えても…」
「…謡廉、あれより更に強いの喰らう羽目になるわよ」
「…あ、あぁ。ごめん」
「じゃあ、またいつか、な」
「えぇ、またどこかで会えるといいわね」
そう言ってフィアと共に、紅魔館を去った
「…えと…秋風さん」
「いきなりどうした?」
「秋風さんには申し訳ありませんが…移動の時はこれでいいですか?」
「あぁ、今やってるお姫様抱っこか。無論構わないけど?」
「あ、ありがとうございます…」
「というかフィア、こういうの好きなのか…?」
「え!?そんなことはありませんよ!?」
「あ、うん、ごめん」
これで紅魔館、及び揺らめく者編も終わりました。さて、次からはどうなることやら…
ちょっと見返すと、やたらフィアに優しい秋風ですね。




