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クレア

るん、るん、る~ん。


私は上機嫌で掃除をするの。

上機嫌の理由は私が今着ている服。花柄模様の着物。

何のお花かは知らないけど、ピンクと青のお花と空色の背景がすっごく可愛いの。

掃除の時に着る様なものじゃないかも知れないけど、良いの、今日はずっと着ているつもりなの。



私はクレア、お祖母ちゃんが学校の寮の寮母として働いてるんだけど、私も偶に遊びに来て寮の掃除とかを手伝ってるの。

来年からは私もこの学校に通う予定なの。


今年の新入生には問題児がいるらしいの。

寮の部屋を改造したり、お祖母ちゃんに口答えしたり……

そんな感じの愚痴を聞かされるんだけど、何故かお祖母ちゃんは上機嫌だったりするの。不思議なの。

それと遊びに来た時はよくお祖母ちゃんの部屋に泊まるんだけど、すっごい布団がフワフワだったの。すっごく良く眠れたの。何処で買ったのか教えて欲しいって言ったら口を濁すの。不思議なの。


お友達が出来たの!

すっごく可愛くて、優しいお姉さんなの。

私の一つ年上で今年の新入生なんだけど、お祖母ちゃんが言う問題児が居たり、お姉さんみたいに優しい人が居たり、今年の新入生は色んな人が居るの。

最初会った時は美味しいお菓子をくれたの。

他にも、面白い遊びを教えてくれたの、街の友達と今度やってみるの。


そして今日なんだけど、朝早くにお姉さんが部屋にやってきたの。

お弁当が作りたいらしくて厨房を使わせて欲しいんだって。

お祖母ちゃんは駄目だって。

お姉さんは残念そうにしていたけど、仕方無いの。私も厨房には入れないの。

それで、そこから話が変わったの。

私にプレゼントがあるらしいの。可愛い使い魔の身体から着物を取り出したの。

すっごい綺麗で可愛いかったの!

私は大喜びで暫くその着物に夢中になっていたの。

その間も二人は話してたみたいだけど、私は聞いていなかったの。

二人の話が終わった頃に私は気を取り直したの。

そういえば、お姉さんにお礼を言い忘れてたの。

お姉さんありがとうなの!

お姉さんは微笑んでどういたしましてと言ってくれたの。


私が聞いていなかった間に、お祖母ちゃんもお揃いの着物を貰ってて、お姉さんは厨房を使えるようになっていたの。不思議なの。



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