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コルシカの修復家  作者: さかな
10章 夕暮れ時のオールドラングサイン

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第112話 オールドラングサイン(2)

 再び瞼を持ち上げた時、ルカはフェルメール邸の応接間に立っていた。

 誰もぴくりとも動かない。静寂の中で、窓から射しこむ木洩れ日だけがちらちらとカーテンの上で揺れている。


 今しがた起こった出来事には覚えがあった。間違いなくニノンの力だ。彼女の力によって、絵画の中に眠っていた思念や記憶との接触が起こったのだとルカは思った。

 おそらくアダムもニコラスも同様のことを考えていたのだろう。三人は示し合わせたように目配せをした。


「あのー、今なにか、不思議なことが起こったような気がするんだけど……」


 おそるおそる沈黙を破ったのは光太郎で、同じく何も知らないカナコは眉間にぎゅっとしわを寄せて変な顔をしている。あんな体験をした直後なのだから混乱して当然だ。


「ごめんなさい。私、あの、そんなつもりじゃ」


 騒然とする空気の中、ニノンがぼそぼそと謝罪を口にした。望んでもいない相手の頭の中を、無理やりほじくり出してしまった責任でいっぱいになっているのかもしれない。


「なぁニノン、前々から思ってたんだけどよ。その超能力みたいなやつ、だんだん強くなってねえ?」


 一同の視線がぱらぱらと彼女のもとに集まる。アダムに指摘されて、ニノンはいっとう顔を青ざめさせた。


「うん……いつもだったら絵に触れない限り、あんなこと、起こらないのに」


 己の両手をまじまじと見つめてはニノンの口から細長い溜め息が漏れる。その小さな肩を、ニコラスが軽くとんとんと叩く。


 先ほどアダムが懸念したことは、ルカも薄々感じていたことだった。出会って間もない頃は声が聞こえる程度だったのに、今や絵画に残留する思念を明確な映像(イメージ)として、自分だけでなく他者にまで見せることができるようになっている。


「あ」


 と、ルカは小さく声を漏らした。つい最近、似たような現象を体験したことを思い出したからだ。

 ボニファシオの写真を囲んでニノンと会話したあの夜、ルカは身に覚えのない記憶を脳裏で体験した。その時の感覚が、どうも今回の感覚とよく似ているのだ。

 もしも、写真にも思念や想いが染みこむのだとしたら――だけど、どうして記憶の中でニノンはこちらに向かって『ルカ』と呼びかけたのか……。


「どした?」


 ひょいと顔を覗き込んできたアダムに「なんでもない」と首を振り、ルカは俯いた。

 結局あの夜のことは分からずじまいだが、ニノンの力が強まっているのは確かなように思えた。フェルメールが『感受(センス)』と呼んだこの不思議な力を、ニノンはだんだん制御できなくなってきているのだろうか?


「ごめんなさい、ほんとにごめんなさい」

「顔をあげてくだされ、ニノン様」


 謝りたおすニノンの前で、フェルメールはそっと腰を屈めた。


「わしの方こそ、このような過去を見せてしまってお恥ずかしいかぎりなのじゃ。絵画とずっと共にあったからじゃろうな、知らぬ間にわしの半生が染み込んでしもうたのは」

「恥ずかしいなんて、そんなことない。そんなことないよ、全然」


 バラバラになったネガフィルムを適当に選んで張り替えていくように、映し出された場面はひどく断片的だった。だから絵画の深層に触れた者たちは、フェルメールの半生のすべてを目にしたわけではない。それでも、大きな波が脅威的な力で幾度も彼を襲ったことだけはいやでも伝わってきた。


「おじいちゃんが絵を大事に思う気持ち、私たちも知ってるの。同じように感じたことも何度だってある。だから恥ずかしいなんて、そんなこと全然思わないよ」


 フェルメールはその言葉を聞いて、小さな声で何事かを呟いた。ありがとう、と言ったのかもしれない。

 やがて彼は静かに目を瞑り、なにかを決意するように深く深呼吸した。そうして今度はカナコの方に体を向けた。カナコの肩がびくりと強張る。


「二度とこの手から絵画を奪わせまいと、わしは今まで頑なにお前さんらを拒んできた。しかしそれも終いじゃ」


 フェルメールは唇の片端をあげて寂しそうに笑うと、金の額縁に収まった絵画を差し出した。


「これをお前さんに託そう」


 蘇ったリリー・Oの〈夕暮れ時〉。

 規定に従い、個人保護されている絵画はルーヴル発電所に回収される。覚悟を決めたフェルメールの眼差しは力強く、一寸のぶれも見当たらなかった。

 しかし――しばらく待っても、カナコが動く気配はなかった。ただただ差し出された絵画を睨むように見つめている。


「どうしたのじゃ」

「う……受け取れませんわ」


 フェルメールは片眉をひそめた。


「なにを言うておる。お前さんはこの絵を回収しにきたのじゃろうが」

「だって!」


 カナコは弾かれたように顔を上げる。ルカはぎょっとした。反動で彼女の目のふちに溜まった涙がぽろっと零れ落ちるのが見えたからだった。


「お……おばあさまがこんなにも大切に、心を込めて描いた絵画を、この世から失くしてしまうなんて。そんなこと、わたくしにはできませんわ……!」


 言ってから、カナコはハッと息をのんだ。


「わたくし、一体なにを言っているのかしら……絵画が失われるのが、悲しいなんて……?」


 カナコは混乱の最中にいるようで、いくつかうわ言を呟いた。空をさまよっていた視線が一瞬ルカの目とかち合うも、すぐさま逸らされる。

 ニノンの力はただ映像を見せることだけではない。絵画に染みついた、画家や絵の持ち主の想いをそっくりそのまま内側から覗き見るような感覚に近い。

 だから、絵画の深層世界に――祖母の想いに触れたことで、カナコの固定概念は緩み、左右を見渡す自由さを手に入れたのかもしれない。


「善哉カナコくん」


 名を呼ばれ、黒い瞳は怯えたままパッとそちらを向いた。


「わしは今日、二度目の過ちを犯す。わしの心に背く行いをじゃ。だが勘違いなさるな。わしはお前さんにだから託すのじゃぞ」


 カナコは怪訝そうに眉をひそめた。


「少しでもこの絵に思いを馳せてくれたお前さんにだから、託すのじゃ」


 フェルメールは目の奥に強い光を宿し、はっきりと繰り返した。


「未だ生まれぬ未来の人間たちに、彼女の絵を見て欲しかった。それが叶わぬならば、せめて彼女の意志と血を引くものに弔ってもらいたい」

「でもおじいちゃん、そうしたらこの絵はもう……!」


 言いかけたニノンの言葉を、フェルメールは右手を上げてやんわりと遮った。


「たとえこの目で絵画を観ることが永遠にできなくなったとしても、心が死なぬ限り、想いはここに留まる」


 ここ、と、しわの刻み込まれた手が左胸のあたりをトントンと叩く。


「朝が来れば日が昇り、夜になれば沈むように。この島でオールドラングサインが歌い継がれていくように。永遠はいつでもここにあるのじゃ――己が信じさえすれば」


 フェルメールはカナコの腕をとり、絵画をしっかりとその手に掴ませた。


「お前さんの心の中にも彼女の絵画を一枚、留めておいてはくれまいか。そしていつの日か美しい夕日を眺めた暁には、この絵のことを思い出してほしい。眼裏(まなうら)にリリー・Oの夕暮れを、耳にオールドラングサインを蘇らせてはくれまいか。古き良き昔に思いを馳せるために」


 ゴォン、ゴォンと遠くで鐘が鳴った。それは坂道のてっぺんにそびえ立つ、要塞にも似た姿のパオリ学園から聞こえてくるものだった。いつの間にか現実の世界にも夕暮れが差し迫っていたらしい。

 この鐘の音を聞いた子どもたちは、今日も街のどこかでオールドラングサインを歌って別れを告げるのだろう。


「……決して無駄にはいたしませんわ。善哉家の名にかけて、かならず」


 カナコは涙を頬に伝わせたまま、受け取った絵画をしかと胸に抱いた。

 その絵ははじめて抱えた時よりもずっと重たそうに見えた。一人の画家がキャンバスに塗り込めた思いと、託された男の半生の思い、それから彼女自身の罪悪の思いが、たくさん付加されているはずだから。



――後にこの一枚の絵画は大きな波乱を呼ぶことになるのだが、この時のルカたちには知る由もないことであった。



 *Nicolas



 ニコラスが再びその家に足を踏み入れた時には、室内はすっかり静まり返っていた。応接室もダイニングも覗いてみたが、どこもかしこも薄暗く、人の気配はない。フェルメールに伝えることがあって戻ってきたのに、当の本人は鍵も掛けずにどこかへと出掛けてしまったらしい。

 家を出てふと思い立ち、ニコラスは裏口にまわった。


 家の裏手には思いがけず広大な庭が広がっていた。

 チューブから捻り出した絵の具をそのまま散らしたような、色とりどりの花々。蒸せ返るほどの濃い緑。家の外装とは打って変わって丹念に手入れされた印象のある庭だ。

 赤煉瓦を敷き詰めたゆるいカーブを描く小道を、ニコラスはぐんぐん突き進む。赤いつるバラのアーチをくぐり抜け、黄色いナスタチウムの群れのそばを通り過ぎ――その先にようやく彼の背中を見つけた。

 花壇の前にしゃがみ込んでいたフェルメールが物音に気付いて振り返る。


「おお、ダリ。どうした? (みな)でカナコ君を駅まで見送りにいったんじゃなかったのか」

「忘れ物をしたって言って引き返してきたんだ。すぐに戻るさ――それにしてもすごい庭だねえ。これ全部あなたが?」


 そう言ってニコラスはあたりをぐるりと見渡した。赤い花の群れの中には青い花が、紫の花の群れには黄色い花が、絶妙なバランスで咲き乱れている。センスを感じさせるレイアウトはさすが長い間芸術に携わってきた人間といえる。


「館長の座から降りて以来、趣味はもっぱら庭いじりでの」


 よいしょ、という掛け声とともに、フェルメールは膝を軋ませながら立ち上がる。


「玄関の鍵は開いておったじゃろう。勝手に入ってもかまわんかったのに」

「ただの口実だよ。別に何も忘れちゃいない」


 言われなくても家には勝手に上がったが、そのことは白状せず、ニコラスはそっと肩を竦めた。

 立ち上がったフェルメールの目線はニコラスよりもほんの少し低いくらいだ。年の割に上背はある。それでもニコラスは、白んだ髪や皺だらけの肌に過ぎ去った時の長さを感じずにはいられない。


「事前に言っておいた通り、濁してくれて助かったよ」


 ニノンの過去について、彼女に訊ねられても口を割らないでほしい――前もって彼にはそう伝えてあった。そしてやはり危惧したことは起こった。先回りして釘を刺しておいてよかったと、ニコラスは改めて思う。

 一方でフェルメールは口を引き結び、苦々しい顔をしていた。


「ニノン様はじきに思い出すじゃろう。その時にわしらができることを考えた方がいいのではないか? 確かにこのまま過ごされることをこそ、あの方は望んでおられるのかもしれんが……」


 白髪眉の奥から懐疑的な目が覗いている。


「あの方を疑ってるってのかい」

「他人の人生を他人が決める資格はない。たとえそれが親子であっても。そういう話じゃ」


 フェルメールは哀しげな顔をした。ニコラスはわざと目を逸らすようにして俯き、爪先を弄る。

 ()()()()はいつからそんなに偉い立場になったというのだ。わざと答えを塗りつぶした自問が、ニコラスの胸の内でぐるぐると渦を巻く。


「いつまでこんなことを続けるつもりじゃ、ダリ」


 痺れを切らしたフェルメールがため息混じりに呟く。


 分かっている、そんなことは。

 自分が一番分かっている――。


 口に出せなかった言葉を呑み込んで、ニコラスはフェルメールに歩み寄った。サイドゴアブーツがコツコツと音を立てる。


「あの男を探しだせたら、ニノンに全部話そうと思ってる。あの子と約束したからね、いつか話すって」

「あの男とは……」


 ニコラスは懐から古びた一枚の写真を取り出すと、ピッと相手の眼前に掲げてみせた。フェルメールはこれを受け取ろうとして、慌てて服の裾で指先の土汚れを拭い、改めて手に取った。


 四隅がボロボロの色褪せた写真の中には、大勢の見知った顔ぶれが寄り集まるようにして収まっている。その日は天候に恵まれた一日だった。広大な庭で開かれた、ちょっとしたパーティーの一場面である。ニコラスの頭の中で懐かしい思い出がふわふわと蘇る。たしか、新緑萌ゆる五月頃のことだっただろうか。はるばるローマからやってきたという、新たな仲間(ファミリー)を歓迎するパーティーだった……。


 その中から、ニコラスは笑っているのかいないのか、よく分からない表情を浮かべる男を指差した。黒髪の男は片手にドリンクの入ったコップを持って、賑やかな空気に腰を落ち着け損ねたような、そわそわした雰囲気を醸し出している。


「行方知れずなんだ。来てないか、ここに?」


 フェルメールはしばらく目を細めたり大きくしたりした後、あっと思い出したように目を見開いた。


「そういえば一度、来たな。ここに」

「いつ?」

「ええと……五年か、十年か……とにかく随分昔のことじゃ」

「その時はなんて?」

「待て、そんなにせっつくな。今思い出しておる」


 手で身体を押し退けられて、ニコラスはすごすごと後ずさる。


「そうじゃ、本当はその時に一度、(えい)の絵画を直してもらおうと思ったのじゃ。が、断られた」

「断られた?」

「画家が六〇年と言ったのなら待ちなさいとな」

「それだけかい?」

「それだけじゃ」

「その後どこに?」


 さぁ、と肩を竦めると、フェルメールは写真をニコラスに返した。


「ふらふらと馴染みある地を渡り歩いているのだと言っておった。余生でやりたいことに手をつけておるのじゃろう――ゴホッ、ゴホ」


 フェルメールは嫌な咳をした。


「ちょっと、大丈夫かい?」


 ニコラスは慌てて駆け寄り、彼の背中をさすってやった。触って初めて、彼の背中が見た目以上に骨ばっていることに気がつく。フェルメールはもう何度か咳き込んでから、大丈夫だ、と片手を挙げる。


「お前さんはちっとも変わらんのう」

「人間、変わっていく方が普通なんだよ」

「まあ、そうじゃな……」


 フェルメールはまだなにか言い足りなさそうな顔をしている。

「ちょっと家の電話を借りるよ」

 ニコラスはわざと気付かぬフリをして背を向けた。


「――ダリ」


 不意に呼び止められ、足を止める。


「もう少し、己を大事にしてもよいのではないか?」


 背を向けたまま黙っていると、畳み掛けるようにしてフェルメールは問いかけてきた。


「お前さんはそろそろお前さんの人生を歩んでもよいのではないか?」


 己の人生?

 そんなことを言われても、ニコラスには自分の正しい人生がどんな形をしているのか分からない。

 この二つの目は、一本の道しか捉えることができない。そして、あかあかと続くこの道以外はすべて海なのだ。

 ニコラスは水の上を歩く方法なんて知らなかった。


 それでも辛いと感じたことなんて、一度だってなかったのだ。

 かの人が耕した土の上を踏みしめることは、ニコラスにとって幸福以外のなにものでもなかったから。


「私は私の望むように生きてるのさ。あの人の役に立てることが嬉しいんだ」

「じゃが……あの人は、もう――」


 背中に掛かる声に気付かないふりをして、ニコラスは庭を後にした。

 西日が当たる花壇には黄色と赤の花が植えられている。鮮やかな赤色を視界の端々に留めながら、ニコラスはフェルメールのことを思う。

 夢やぶれた男は、その後の人生をどういう気持ちで歩み続けているのだろう。何を救いにして生きているのだろう。画家のアトリエのようなこの庭園は、未だ彼が手放すことのできない夢の跡なのだろうか、と。




『――はい、虹のサーカス団(アルカンシェル)です』

「ああ、団長さん。久しぶり」

『………………ニコラスか?』

「元気そうだね、ウィグル」

『てめっ、ふざけんなオカマッ、勝手に小ザル二匹も送り込みやがって。ここは動物園じゃねえぞ!』


 ガラの悪い声でウィグルがギャンギャンと喚き散らす。ニコラスは受話器を遠ざけながら、懐かしさに思わず口元を緩めた。

 薄暗いテントの中、極彩色のライトに照らされた日々。それはもうずいぶん遠い昔の出来事のようにも、つい昨日のことのようにも感じられる。

 メンバーたちは元気だろうか。ヴェニスで出会ったお転婆娘と引き篭もりの少年は、今頃どんな演目を練習しているのだろうか――聞きたいことは山ほどある。だが人の家の電話を借りている手前、無駄話をするのも憚られたので、ニコラスはそれらを次の機会にとっておくことにした。


「なかなか筋がいいだろ、あの二人」

『まぁ、素人にしては……おい話を逸らすんじゃねえよ。これはアレか、謝罪の電話か?』

「違う違う。ちょっと頼まれてほしいことがあってね」


 いやそこは謝るだろ、しかもまだ何か頼むのかよ、とウィグルが受話器の向こうでぐちぐち言っている。


「まだしばらくはコルシカ島を周るんだろ?」


 んあ、とウィグルの間の抜けた声が返ってくる。


『そうだな。今はサン=ジウリアーノにいる。予定としては徐々に北上して、年明けにバスティアで少し長く滞在するって感じだ。そりゃいつかは俺たちだって本土にも手を広げたいけど』

「そう。じゃ、巡業がてら人探しを手伝ってもらっても構わないね」

『は? おいおい、なんだよその人探しってのは。うちは探偵じゃねえぞ!?』

「もちろん無理にとは言わないけど。あ、今手持ちの連絡手段がないからさ、電話はまたこっちからするよ」

『携帯くらい買えよ……』


 なんだかんだでウィグルは遠回しに協力することを承諾してくれた。ニコラスは心の中で礼を言い、壁掛け時計に目をやった。針は戻って来た時よりも十五分ほど先に進んでいる。駅は街の上地区と下地区のちょうど間にある。走らずともカナコの見送りにはまだまだ十分間に合うだろう。


「――うん。特徴はそんな感じで、うん、うん。本当に片手間でいいからさ。立ち寄ったバーで一言聞くとか、うん、うん……。ああ、それと、名前を伝えてなかったね。その男の名前は――――」

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