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コルシカの修復家  作者: さかな
9章 盤石のルーヴル、あるいは偽りの楽園

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第94話 遅咲きのひまわり

 パリの中心地から外へ、ルカはニノンとともにとにかく急いで石畳を駆けた。仲間たちとは夕刻までに落ち合おうという約束だったのだ。

 そんな努力も虚しく、東から迫る夕闇はあっという間に二人を追い越した。やがて街路樹の間にぽつぽつと街灯が灯りはじめ、街はずれの場外離着陸場(ヘリポート)に辿り着いた頃には、日もとっぷりと暮れてしまっていた。


「おーい」


 ゆるく下っている坂道の先から声がした。正門をぼんやりと照らす街灯の下に、人影が二つ立っているのが見える。そのうちのひとつがこちらに向けて大きく手を振っている。ワイシャツに黒っぽいスラックスといった簡素な服装から、すぐにアダムだと分かった。隣に立っているのは小柄な体型だから、おそらくウィンだろう。

 息を切らして駆け寄ると、言葉を交わすよりも先に腕で体を羽交い締めにされた。


「心配しただろーが、馬鹿!」

「ごめん……心配かけた」


 だから離してくれと、ルカは首元に巻きつく腕をぺちぺち叩いて訴えた。「反省するまでゆるさん」などと言いながら、アダムは調子にのってさらに腕に力を込めてくる。

 そのまま二人でごちゃごちゃやっていると、今まで黙り込んでいたウィンが後ろでふいに呟いた。


「やっぱり、ジャックはまだルーヴルなのね」


 ぱっとアダムの腕が首から離れる。二人してウィンの方に首を向け、ぎょっとした。彼女の顔が今にも倒れそうなほど青ざめていたからだ。まだこの薄暗い街のどこかに人影が紛れてはいないかと、ウィンは縋るように両目を暗闇にさまよわせている。戻ってきた面々の中にボスの顔が見当たらないことを認めたくないのだろう。


「えっと……」


 ルカとニノンは互いに顔を見合わせ、眉尻を下げた。

 先に行け、と彼は叫んだのだ。だからきっと後を追ってくるはずだ。やみくもに囮になったわけじゃない。そう思うしかなかった。


「途中で通信が途切れちゃったのよ。ジャックがシュリー翼長と話をしてる最中に、突然」


 二人が押し黙っている間にも、ウィンは心ここに在らずといった風に暗闇へ視線を投げたまま言葉を続けた。


「そのあと何度も連絡を試みたんだけど、全然繋がらなくて。機器トラブルかしら。それとも連絡できないような事情が? ジャックの身に何かあったのかな? まさかジャックに限ってそんなこと……でももしそうだとしたら、いやでも、ああ、どうしたらいいんだろう」


 最後の方はほとんど独り言のようにぶつぶつと呟いて、ウィンはわっと両頬を手で覆った。そこにはいつもの冷静な姿はない。彼女はまるで大海原で道標を失った船員のようにおろおろと狼狽(うろた)えるばかりだ。


「落ち着けって、ウィンちゃん。ほら、あいつにも何か策があるかもしれねェじゃん」

「策が……。うん、そうね、そうだよね。ジャックはこんなところでヘマする人間じゃないから、大丈夫。きっと大丈夫……」


 アダムの言葉に、ウィンは全然大丈夫じゃなさそうな顔で何度も頷いた。信じるというよりも、祈りに近いような動作だった。


 その後もウィンはそわそわと人気のない通りを見つめては、幾度となくため息をこぼした。痺れを切らしたアダムが「こんなところに大勢でたむろしていてもらちがあかない」と声をあげ、一旦待合所へ戻ろうということになった。

 それぞれが重たい足取りで正門をくぐり始めた時、「あっ」と声をあげてニノンが坂道のてっぺんを指差した。全員の顔が一斉に指の先を向く。

 そこには確かに、薄暗がりの道を歩く人影があった。


「ジャック!」


 ニノンは思いきり両手を振りかざした。

 ジャックは応えるように片手をあげ、ぶらぶらと坂道を下ってくる。街灯の弱い光に照らされた少年の姿は、パッと見る限りどこも悪くなさそうだった。


「随分と帰るのが遅くなったな。こんなに暗くちゃ空を飛ぶのは危険だし、不本意だが今日はここで泊まっていくか」


 贔屓にしているホテルがこの近くにあるんだ、とジャックがのんきに話し始める。突然、ルカのすぐ側から弾丸のように人影が飛び出した。びっくりしてすぐに目で追うと、ジャックの元にすっ飛んでいったのは、先ほどまで半べそをかいていたウィンだった。


「ジャック、大丈夫なの? 怪我はしてない? 何か盗られたりとかは? 通信が切れたからなにかあったんじゃないかって、私ずっと心配で」

 ウィンは必死になってジャックの襟ぐりを掴んだ。目元にうっすら滲んだ涙を落とすまいと、瞳をぐっと開けている。

「おいおい、お前俺をいったい誰だと思ってるんだ。ほらこの通り、なんともない」

 ジャックは無傷であることを証明するように両手を挙げた。それからぐっと顎を逸らし、ウィンを見下ろすようにしてニヤリと笑ってみせた。


「それに、通信を切ったのは俺だ」

「な――どうしてそんなこと」

「外野の声がうるさかったから」

「外野って、私たちはジャックを心配して!」

「ああ、そうか。心配してくれたんだな。悪かった悪かった」


 怒りで半分泣きそうになっているウィンの頭を、ジャックはぽんぽんと軽く撫でた。その瞬間、ウィンはぴたりと真顔になった。一節遅れてふんっと顔を背けると、ジャックの手を乱暴に払いのける。


「そういうこと、気軽にしないでください。セクハラで訴えるわよ」

「セクハラとは失敬だな。上司の身を案ずる可愛い部下を労ってやったんだぞ」

「労いならぜひ数字で示してください。はあ、もう、心配して損した」


 ウィンは大袈裟なくらい溜息をついて、さっさと待合所に戻ってしまった。「おい、どうしてそんなに怒ってるんだ?」と、半ば叫びながらジャックは彼女の背中を追いかける。

 興味なさげに傍観していたルカは、二人の背中が見えなくなるとふと隣に目をやった。なぜかニノンがニヤニヤしていた。不思議に思って反対側にも顔を向ける。アダムも同じようにニヤニヤしながら、二人の去っていった方向を見ていた。



 *



 待合所に戻った時、とにかくルカが驚いたのは、エリオ・グランヴィルがその場にいたことだった。

 ニコラスが簡潔に説明してくれた内容によると、彼はおかしな催眠をかけられた後、ルーヴルの研究に協力させられていたのだという。そうして今の今までオルセー研究所に半監禁状態だったということだ。アダムとニコラスが組んで、オルセー研究所に忍び込んだらしい。


 本当は他にも話したいことはたくさんあった。その中には話すべきか悩む事柄もあったし、逆に聞きたいこともたくさんあった。けれど全員がとにかく疲れきっていたので、一行はホテルに着くなりシャワーを浴びて、夕食も摂らずに朝になるまで泥のように眠りこんだ。


 早朝。朝日に白む空の下で、街はいまだ深い眠りの中にいた。石畳を迂回するのは清掃車だけで、時折すれ違うのはランニングに勤しむ元気な老人や、大きなキャリーケースを引きずって歩く旅行客ぐらいのものだ。

 ルカたちはホテルのシェフに見繕ってもらったブレックファストボックスを片手に、早々にパリを脱した。



「お金持ちだなぁとは思ってたけど、まさかジャックがルロワ閣下の甥っ子だったなんて。全然知らなかった」

「そりゃ、話してないからな」


 窓の外に広がる紺碧の海を見下ろしていたルカの耳に、ウィンとジャックののんびりとしたやりとりが届く。

 リグリア海上空は風も穏やかで、フライトには絶好の日和だった。そっと窓辺から目を離し、ルカは前を向く。操縦席にはウィンが、その隣にはジャックが座っている。フロントガラス越しに広がる空は快晴で、海との境目が分からないくらい上も下も真っ青だ。


「ジャックが出してくるアガルタの運用資金、いつもすごい額だからちょっと怖かったのよね。何かものすごく悪い事業に手を染めてるんじゃないかって」

「誰がそんなかっこ悪いことするか」

「そういうの嫌いだもんね。あ、資金元が判明したからもう怖くないけど」

「面倒だから言いふらすなよ」


 結局のところ、ジャックは本当に無傷だった。無鉄砲に動いたわけではなく、〈フランス大統領との繋がり〉という隠し玉をしっかり持った状態でダニエラを迎え撃ったのだ。

「使えるコネクションは余すことなく使うぞ、俺は」と恥ずかしげもなく豪語するジャックの陰で、ロロが苦笑いを浮かべている。


「でも本当に助かったよ。ジャックの助言がなけりゃ、エリオだけじゃなく私たちもどうなってたいたことか。”あれ”はそういうことだったんだね」


 緊迫した場面を思い出したのか、ニコラスの声には妙に力がこもっていた。

 あれ、とはシモン・レンブラントにジャックの名前を告げたことを指しているのだろう。つい先ほどまで、ニコラスはオルセー研究所に侵入してからエリオを救出するまでの経緯を簡単に話して聞かせてくれた。だからルカはニコラスが今語った場面を容易に想像することができた。見たこともないレンブラントを、勝手に白髪の怪しい研究者というような姿で想像する。マッドサイエンティスト風のその男は、ジャックの名を耳にした途端に白髪を振り乱して狼狽えるのだ。


「いや、それはまた違う話だ」

「違う話?」


 ニコラスが訊き返す。ジャックは曖昧に頷いて、バックミラーでなぜかロロの顔色をうかがった。しかしその視線はすぐに前方へと逸らされる。


「厳密には俺は関係ない。厳密にはな。まぁ、いろいろあったんだ」


 妙な空気だった。ウィンもロロもどこか訳知り顔なのに、だんまりを決め込んでいる。アガルタの人間には周知の、口にするのもはばかられるような事件が過去に起こったのかもしれない。その事件には現ルーヴル発電所の研究トップであるレンブラントも関わっているのだろう。そしておそらくロロも。


「っていうかよお」

 こんこんと考え込んでいたら、前からアダムの不機嫌そうな声がした。

「なんか座席がすんっ――げェ狭いんですけど」


 機内はもともと二シートが三列並んだつくりになっていて、座席の間は人が行き来できるように隙間が確保されていた。現在は人数の関係上、後ろの二列は座席の間に補助席が一つずつ設けられている。通常六人乗りの軽飛行機に八人も乗り込もうというのだから、狭くなるのは仕方ないことなのだ。

 助手席でふんぞり返っていたジャックがくるりと後ろを振り向いて、ぎゃあぎゃあ喚くアダムを睨みつけた。


「狭いなら今すぐその隣の扉を開けてやる。お前が飛び降りれば人数は一人分減るだろう。機内もずいぶん広くなるよな」

「おいおい誰だよ狭いとか言ってんのはよ。メガネ、お前か?」

「僕に振らないでくださいってば、アダムさん」

 中央の列の真ん中で肩をすぼめていたロロが、さらに身を縮こまらせてアダムと距離をとった。


「お前ら今度騒いだら放り出すぞ」

「へいへい」

「ちょっと待ってください。僕は関係ありませんよ?」

 口を尖らせるロロの肩を、アダムは「まぁまぁ」と軽く叩いた。

「そんなことよりメシ食おうぜ」

「いやアダムさんのせいですよ! まぁ、朝食はいただきますけど」


 アダムはにっこり笑ってから、膝の上に乗せたブレックファストボックスをごそごそと漁りはじめた。ルカも手元に目線を落として紙袋を開けた。萎びたクロワッサンやらりんごやら紙パックのジュースなんかが、裸のままざっぱに詰め込まれている。

 どれから食べようかと考えていると、またもや前のシートがわっと沸いた。痺れを切らしたニコラスが、アダムとロロの頭にげんこつを落とす。


 いつの間にか奇妙な空気はどこかへと消えていた。代わりに機内は食べ物のにおいで満たされる。

 賑やかな声を聞きながら、ルカはクロワッサンを無言で咀嚼していた。隣でエリオが遠慮がちに笑う。も、と動かしていた口を止め、ルカはちらっと隣に目をやった。


「あ、ごめん」

 笑いを堪えながらエリオは謝った。

「君たちいつもこんな感じなの?」

 こんな感じとはどんな感じのことを指しているのか。

「そうだよ!」

 と、ルカの代わりに答えたのはニノンだった。エリオの反対側の席から首をぬっと突き出している。

「いっつも騒がしいの。春も夏もわいわいがやがや」

 エリオは「そうか、もう秋かぁ」と呟いて、手元の紙袋をくしゃくしゃに丸めた。


「楽しいでしょ」

 懐かしそうに目を細めてエリオは問う。

「うん。楽しいよ。ずっと続けばいいのにって思うくらい、毎日楽しい」


 ニノンは無邪気に笑ってまたストローを口に含んだ。にっこりと笑い返してからエリオも会話を切り上げ、紙パックの中身を飲み干した。


――それは彼女の真の願いなのか。忘れてしまいたい過去だったとしても?


 ルカの頭の中で、ダニエラの言葉がぐるぐると渦をまく。

 ニノンの記憶を取り戻す。それは旅の目的の一つでもあった。

 もし消えた記憶が悲しい思い出だったとしたら? 今が楽しいのなら決別した記憶を無理に思い出す必要もないのではないか。それでもやはり、彼女は過去の出来事と向き合う道を望むのか。

 ルカにはニノンの真の願いなど分からない。そしてそれはニノンも同じなのかもしれないと、ルカは思う。本人でさえ、本当のところは分からないのかもしれないと。


 そんなこともあって、ルカはルーヴルで見聞きした事実を正直に伝えるべきか迷っていた。伝えてしまったら何かが変わりそうで、少しだけ恐くもあった。

 だからルカは、多くを語らないのは疲れのせいにして、もうしばらく口を閉ざしていることにした。


 どこまでも続く海と空の隙間に、薄っすらと茶色い帯のようなものが見えてきた。故郷の島だ。大地を彩る濃い緑、険しい山脈、インクを溶かしたような水色の海、風に揺れる黄色い花、スパイスのような独特の香り……。数日離れていただけなのに懐かしいものが込み上げてくる。

 口の中にいつまでも残るパサパサとしたものを、ルカはジュースでごくりと喉の奥に流し込んだ。



 それから間もなくして、飛行機は無事ミュラシオルの空き地に降り立った。

 くたびれた体を伸ばしたり欠伸をしたりしながら、各々が待ちかねたように狭い扉から降りていく。人が歩くたび、機体はわずかに軋んで揺れた。


 座席から腰を浮かしてルカが順番を待っていると、目の前で男の背中がぴたりと動きを止めた。不思議に思って覗いてみれば、降ろされたステップを前に、エリオがしばし戸惑うように目を泳がせていた。

 残してきた家族に対する負い目からか、彼を置いて過ぎ去ってしまった故郷と向きあうことへの恐れからか。きっと、不安という二文字で表せるほど簡単な心中ではないだろうと、ルカは思う。

 それでももう彼を閉じ込めていた偽りの楽園は消えてしまったのだ。ここから先は現実の世界を歩いていかなければならない。綺麗事だけじゃ生きていけない、生きた世界を。


 先に降りたアダムがすぐに気付いて振り返り、彼の腕を引っ張った。引きずり降ろされるようにして外へと出たエリオの足が、一歩、二歩と地面を踏みしめる。


 その時、一陣の風が吹いた。

 瑞々しいような、青くさいような、夏の匂いだ。

 地に伸びる自身の影からそっと視線をあげて、エリオはゆっくりその先に目をやった。


 視界いっぱいに広がる、むせ返るような黄色の帯。

 満開に咲いたひまわりだった。

 夏が忘れていったその花々を背に、一人の女性と一人の少女が彼の帰りを待っていた。


「パパー!」


 誰よりも先に駆け出した少女が、トビウオのように男の腕にダイブした。エリオはただ瞳を震わせて、手の中の少女の体を壊れ物のようにそっと抱きしめることしかできない。

 ねぇパパ、と、少女は精いっぱい腕を伸ばしてエリオの首に抱きつきながら、嬉しそうに笑う。


「コニー、いい子にしてたよ。ベルのお手伝いもたくさんしたよ。いい子にしてたらパパかえってくるって、約束したもんね」

「うん……うん……」


 言葉を忘れてしまったようにエリオはそれだけを繰り返し、白い手のひらで何度も何度もコニファーの髪を撫で梳いた。

 コニファーはくすぐったそうに笑うと、ぐっと腕をつっぱってエリオの顔を覗きこんだ。


「パパ、おかえり」

「――うん。ただいま」


 眉にくしゃりとしわを寄せ、泣きそうな顔でエリオは微笑んだ。それからふっと顔をあげて、遠くで佇んだままだったベルを呼び寄せた。ベルは何かを我慢するようにぐうっと眉を寄せて、その輪に入ることを一瞬ためらった。すると、コニファーがぱっとエリオから離れ、二人に甘えるように抱きついた。

 堪えきれなかった涙を隠すように俯いたベルを、嬉しそうに笑うコニファーの小さな体を、もう離さないというようにエリオはいっとう強く抱きしめた。



「ああ、そっか」


 三人の抱擁を見守っていたニノンが、なにか納得したようにぽつりと呟いた。

 ん、とルカは訊ねるように顔を向ける。


「ベルさん、エリオさんがいないならひまわり畑なんてもうやめようって、少し悩んでたって。それで育てるのが遅れたって言ってたけど。でもこのひまわりは……」

 ニノンはすっと目を細めた。視線の先には遅咲きのひまわりが、肩を並べて優しく風に揺れている。

「待ってたんだね。エリオさんが帰ってくるのを」


 ピーヒョロロロ――。

 抜けるような青空を、王族鷲の番が飛び去っていく。

 約束された再会を、そして彼らを出迎えるように咲く花々を前に、ルカの心はちりちりと焼けるような感触を覚えた。

 この世界は綺麗事だけじゃ生きていけないのかもしれない。それでもその綺麗なものを信じていたい。そんな気持ちを、人は希望と呼ぶのかもしれない。

 そしてそれは、彼が愛するものの為に描いた絵画――〈孤独に咲くひまわり〉を見た時の感情にとてもよく似ていた。



挿絵(By みてみん)


〈第九章 磐石のルーヴル、あるいは偽りの楽園・完〉

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