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エピローグ

給食の時間が終わり、昼休みの時間になった。


美琴は仲良しグループの友達とお喋りをしていた。


「美琴っち、本当に絵が上手だよね。」


「そうかなあ。そんな事ないよ。」


みんなでお絵描きをしながら、会話が弾んでいた。


「次の授業って何だっけ?」


「国語!」


「国語かあ。」


「香奈ちゃん国語イヤなんだっけ?」


「苦手なんだよね。」


「私、国語好きだよ。」


「美琴ちゃん成績良いよね。」


「お姉ちゃんに教えて貰ってるの。」


「いいなあ。私もお姉ちゃん欲しいなあ。」


「杏奈ちゃんはお兄ちゃんがいるんだっけ。」


「そう。すぐイジメてくるから本当にイヤ。」


「そうなんだー。」


「ねえねえ、美琴っち。」


「何?」


「亮太君の事、好きなの?」


「えっ!違うよ!何で!?」


美琴が驚いて、大きな声を出した。


「杏奈ちゃんと言ってたの。美琴ちゃんと亮太君、仲が良いから。」


「そうそう。」


「ちょっと違うよ。家が前ってだけ!」


「でも仲良しじゃん。」


「仲は良いよ?ちっちゃい頃から一緒だもん。」


「ふーん。」


「信じてないでしょー。」


「美琴っちがそう言うなら信じてあげるよ。」


「私も。」


「本当だもん。好きじゃないもん。」




「なあ、亮太って安田さんの事好きなの?」


「はっ?」


外でボール蹴りをしていた亮太が驚いた。


「何でそうなんだよ。」


「だって仲良いじゃん。」


「仲良いだけだよ。」


「本当に?」


「本当だって!」


亮太は強くボールを蹴った。




「ただね。」


美琴が口を開いた。


「おっ、何かあるの?美琴っち。」


「最近その、ケンカしちゃったの。」


「えっ、そうなの?」


「うん⋯。」


「何で何で?」


「この間みんなで鬼ごっこした時、ずっと私の事追いかけてくるから⋯つい文句を⋯。」


「亮太君、美琴ちゃんの事好きなんじゃないの?」


「そうだよ。美琴っちの事好きなんだよ。」


「だから違うってば!」




「何だよ、やっぱり亮太、安田さんの事好きなんじゃん。」


「だからちげーって。」


「でも仲直りしたいんでしょ?」


「⋯それはしたい⋯。」


「謝ればいいじゃん。」


「簡単に言うなよ。」




「好きじゃないよ?好きとかじゃないけど、仲直りはしたいかなーって。」


「美琴っち、乙女ね。」


「からかわないでよ!」


「放課後謝りなよ。どうせ帰り道一緒でしょ?」


「⋯うん。」


「大丈夫だよ。亮太君優しいじゃん。」


「⋯それは⋯確かに。」




「放課後謝れよ、亮太。」


「え、今日?」


「家まん前じゃん。お前ら。」


「そうだけど。」


「帰り道一緒なんだから、そん時行けって。」


「う、うーん⋯。」


「嫌われちゃうぞ?」


「別にいいし。」


「良いの?」


「うぐぐ。」




「じゃあ放課後、謝るよ。私。」


「おおー。大丈夫だよ。美琴っち可愛いもん。」


「うん。美琴ちゃん可愛い。」


「いや、そんな事ないから!」


「謝られたら亮太君、イチコロだよ。」


「イチコロって何?」




亮太達が校庭から帰って来た。美琴と亮太は一瞬目が合ったが、恥ずかしそうにすぐに目を逸らした。


皆、自分の席に着き、次の授業の準備をし始めた。


仲直りしたい。


美琴は今日の放課後、亮太に話し掛けようと心に決めた。


5時間目の始業のチャイムが鳴る。まだ席に着いていない児童も、慌ただしく席に着き始めた。


教室のドアが開き、担任の高島が入ってきた。


「はーい、みんな座ってー。国語ですよー。」






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